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アイーナがお家で楽しめるコンテンツ配信 バーチャルとリアルの両立目指し

アイーナに届いた3000本のユリの花の様子を紹介する動画。美しさに人気が集まった

アイーナに届いた3000本のユリの花の様子を紹介する動画。美しさに人気が集まった

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 いわて県民情報交流センター「アイーナ」(盛岡市盛岡駅西通1)は現在、自宅などにいながら楽しめるコンテンツ「おうちでアイーナ」を配信している。

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 さまざまな団体などが入居しているほか、会議室やホールの貸し出しも行っている同施設。人が集まる場所であり、にぎわい創出のためのイベントも開催されていたが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、施設の臨時休館やイベントの中止といった状況に見舞われている。

 同施設で行われていたイベントの多くは子どもたちが参加するものや、たくさんの来場者が訪れるもの。コロナ禍で先が見えない中、「新しい生活様式」に合わせながら何かできないかと考え、これまで行ってきたイベントや、団体と連携して実施してきた取り組みの中で、「ステイホームで楽しめるものはないか」と検討を続けてきた。

 そこで、過去のイベントなどを振り返りながらバーチャル化できるものを選び、ホームページ上で写真を使った紹介や動画配信サイト「ユーチューブ」を活用した動画投稿などを行うオンラインコンテンツ「おうちでアイーナ」を5月にスタート。経験がない中、コツコツと続けてきた。

 コンテンツの内容はバラエティー豊か。2回実施している「アイーナ 親子でバックヤードツアー」や、毎年開催している子ども向けイベント「わくわくキッズランド」、夏のイベントで実施し好評を得ていた「プロと一緒にお掃除体験」などを動画化し、館内のアート作品やユニバーサルデザインを紹介する「バーチャルツアー」、市内の学生たちによる読み聞かせや手遊び、プロによる掃除術の紹介として配信している。

 このほかにも施設で行われた取り組みや、入居団体からの情報も紹介。6月には「JA新いわて南部営農経済センター」の協力で、同施設に雫石産の「スカシユリ」と「オリエンタルユリ」が合計3000本届いたことを伝え、施設内に飾り付けられたユリと花が咲くまでの様子をレポートし好評を得た。

 「おうちでアイーナ」の配信は今後も続けていく予定だという。担当者は「動画やウェブサイトでしかできないことがあるという気付きを得られた。コロナ禍が落ち着いたから、オンラインでの取り組みは終わりではなく、これからもリアルとバーチャルをバランスよく取り入れていくのが良いと感じている」と話す。

 これからの内容も同施設で行ってきたイベントや取り組みを動画やホームページで紹介していく。オンラインコンテンツの配信は、この先、人が集まれるようになった時に活用できるアイデアを温めていくための方法でもあるという。

 担当者は「0か100かではなく、今回得た学びを程よく残して続けていくことに意味がある。遠くでも、近くでも、さまざまな理由があってイベントに参加できない人がいる。そういった皆さんにも、今回の『おうちでアイーナ』を通じて楽しんでほしい」と呼び掛ける。

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