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盛岡で「街なかアーツライブ」スタートへ 1回目は「盛岡芸妓」をテーマに

街なかアーツライブ「頑張れ、盛岡芸妓」のロゴ

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 プラザおでって(盛岡市中ノ橋通1)内のおでってホールで10月21日、アーツライブいわて街なかアーツライブ「頑張れ、盛岡芸妓(げいぎ)」が開催される。

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 「アーツライブいわて」は、文化庁が行う2020(令和2)年度戦略的芸術文化創造推進事業「JAPAN LIVE YELL project」の一環として実施するもの。全国27都道府県で行われ、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて失われた文化芸術体験を全国規模で取り戻し、文化芸術活動の振興を推進する。

 岩手県では「アーツライブいわて」という事業名で「いわてアートサポートセンター」が実施主体。県央・県北・県南・沿岸の4地域で2021年の3月まで、各地域の芸術文化団体などと連携しながらライブ公演や展示、参加体験型イベントなど16の企画を開催していく。

 「街なかアーツライブ」はその企画のうちの一つ。街なかにある歴史的建造物や公共施設、店舗の事業所などを会場に、地域の特性ある表現や小規模の公演・展示を、盛岡・二戸・久慈の3都市で行う。その1つ目として実施するのが、盛岡芸妓をテーマにした「頑張れ、盛岡芸妓」となる。

 盛岡芸妓は踊りや長唄、常磐津(ときわづ)などの芸事を身に付け、お座敷などで芸の披露とおもてなしを行う女性たちで、現在は7人が活動中。普段の活躍の場は料亭やホテルだが、コロナ禍による宴席の自粛の影響を受け、活動の場はほぼ皆無だという。出番が失われた伝統文化を守り、盛岡芸妓たちを応援する機会を設けようと企画された。

 今回は市内のホールを舞台に、盛岡芸妓7人が勢ぞろいし踊りや長唄、お座敷芸などを盛岡ゆかりの演目を中心に披露するほか、盛岡芸妓の歴史解説、芸妓たちのトークなども楽しめる構成となる。お座敷とは異なる会場のため当日は飲食の提供はなし。入場料も低く設定し、盛岡芸妓の世界に気軽に触れられるイベントにもなっている。12月には2回目を開催し、今回とは演目を変える予定だという。

 担当者は「盛岡芸妓の皆さんは歌や踊りが達者で、全国的に見てもレベルが高いとされている。存在を知っていても、どうやったら会えるのか、どんな人たちなのかと疑問を持つ人も多い。お座敷に呼ぶというのも敷居が高い。今回は市内のホールで、しかも7人勢ぞろいする貴重な機会なので、芸妓の皆さんの素晴らしい芸に触れてもらいたい」と呼び掛ける。

 当日は13時10分開場、13時30分開演。入場料は前売り・当日共に1,000円。前売りはプラザおでって、もりおか町家物語館で取り扱う。

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