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盛岡のホームセンターが「簡易手洗い場」を開発 その名も「テ+ルミナ」

移動可能な簡易手洗い場「テ+ルミナ」。「手」と「輝き」という意味の単語を合わせた

移動可能な簡易手洗い場「テ+ルミナ」。「手」と「輝き」という意味の単語を合わせた

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 家庭用品などを取り扱う「肴町ホームセンター」(盛岡市肴町)は、移動可能な簡易手洗い場「テ+ルミナ」を開発した。

 「テ+ルミナ」は、肴町商店街振興組合青年部(4S会)からの依頼を受けて4月ごろから開発をスタート。新型コロナウイルス感染症の感染が広まる中、屋外でのイベント開催時や飲食店の入り口などで使用できる手洗い場が欲しいという提案を受け、ホームセンター2階のDIYスペース「KITENE(きてね)」を使い、社長の齊藤健吾さんが自ら試作を始めた。

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 もう一つのきっかけには、観光客向け飲食店への支援の思いがある。齊藤さんは「飲食店の外に手洗い場があり、手を洗ってから入店できると安心感がある。屋外への水道設置やイベントでの手洗い場の設置には工事が必要な場合もあり、費用もかさんでしまう。簡単に設置できるものがあればという考えで開発を始めた」と話す。

 1号機は偶然にも、岩手県で初めて感染者が確認された7月29日に完成。「なるべく手で触れない仕組み」にこだわって設計し、浴槽の残り湯を洗濯機などへくみ上げる電動の風呂水ポンプを採用し、足で踏むスイッチを取り付けた。

 スイッチを入れると内蔵した給水タンクから水がくみ上げられて蛇口から出て、流れた水は排水用のタンクへとたまっていく仕組みとなっている。電動のポンプを使っているため電源が必要となるが、工事などの必要はなく、電源さえ確保できれば屋外でも屋内でも設置することができる。

 「テ+ルミナ」という名前は、ラテン語で「光」や「輝き」という意味がある「ルミナ」と「手」を組み合わせ、「手を洗って、手がピカピカに輝くように」という意味を込めた。高さは約90センチ、横幅は約50センチで、給水用20リットル、排水用20リットルのタンクを内蔵している。

 1号機は「4S会」が企画したイベントで活用する予定だったが、コロナ禍の中で屋外イベントの実施目途は立っていない。現在は「KITENE」にて試験運用中で、利用者からは好評を得ている。設置場所に合わせてオーダーメードで作ることもでき、価格は5万円以内を想定している。

 同社では新型コロナウイルス対策アイテムとして、飛沫(ひまつ)感染予防板「ついったーて」も開発し話題を呼んだ。「『ついったーて』も『テ+ルミナ』もそうだが、これまで開発してきたアイテムの多くは、皆さんからの『こういうもの作れないか?』という提案で生まれてきた。まずは相談してみて」と斎藤さん。「『テ+ルミナ』は、これから先、屋外イベントができるようになってきたタイミングで需要が出てくると考えている。テラス席がある飲食店や、商店街単位での利用もできるのではないか」とも。

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