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岩手・宮城の事業者を「きっぷ」で応援 「また来る」「また来て」の約束を

プロジェクトの活動を周知するロゴ画像

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 新型コロナウイルス感染症の影響を受け、困っている小規模事業者を支援する取り組み「コロナに負けるな!みちのく繋(つな)がるプロジェクト!」がスタートしている。

 プロジェクトは、外出自粛や休業要請の影響で売り上げ・客足が減少する事業者が、終息後に使える「応援きっぷ」を常連客やファンへ販売し、それを購入することで支援を行うというもの。発起人となったのは、盛岡市内・岩手県内で災害支援や伝承活動を行うNPO法人「RAY of HOPE」の理事を務める魚山宏さん。魚山さんは、同様の「繋がるプロジェクト」が高知県で行われていることを知り、感銘を受けて企画をスタートした。

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 神戸市出身の魚山さんは阪神・淡路大震災を経験。東日本大震災でも直後から岩手県で支援活動を行ってきた。東北に来る前には店舗を経営していた経験もある。「2つの震災を経験して、命の尊さを深く考えるようになった。今思うのは、経済が悪くなれば自ら命を絶つ人が出てくるのではないかということ。経済状況が悪化する前に、自分で何かできないかと思っていたところにこのプロジェクトに出合った」と魚山さん。「売り上げが10%下がっただけでもダメージは大きい。一方で、困っていることを自分から言い出せないという事業者も少なくない。こういう時に第三者が間に立ち、事業者と顧客をつなぐ手助けになれれば」とも意気込む。

 今回は魚山さんが宮城県のデザイナーと共に企画し、協力団体と共に実行委員会を立ち上げたことから、「みちのく繋がるプロジェクト」と題し、岩手県・宮城県の小規模事業者を実施。参加する事業者・店舗の業種は問わない。実行委員会が参加事業者を取りまとめ、「応援きっぷ」を作成し、郵送やデータなどで無償提供する。その応援きっぷを事業者が常連客やファンへ前払い制で販売。事業者の売り上げにつながり、購入者はコロナ禍の終息後に「応援きっぷ」を利用しサービスを受けることができる。

 「応援きっぷ」は複製などの悪用を防ぐため、事業者のはんこや通し番号を付けて工夫。販売対象を常連客やファンと想定しているのも悪用防止策の一つで、会話のきっかけや事業者が一人で悩まずに利用客と共に対策を考えるきっかけにしてほしいという思いも込めた。

 現在はプロジェクト参加事業者を募集。参加はホームページのほか、電話(TEL 080-6293-2740、NPO法人RAY of HOPE 魚山)、メールでも受け付ける。参加事業者はホームページ上で随時紹介し、「応援きっぷ」は事業者が直接販売するため、希望者が各事業者への問い合わせる形となる。

 今後はプロジェクトを進めていくうちに見つかる課題や、事業者の悩みを聞きながら次の支援も考えていくという。魚山さんは「今困っている事業主の皆さん、一人で悩まずにいろいろなところへ相談してほしい。『応援きっぷ』は事業者と利用客とを『また来てね』『また来るよ』の約束でつないでくれる。きっぷを購入する皆さんはきっと相談に乗ってくれると思う。もし今、大好きな店舗が困っているという人は、このプロジェクトを紹介して支援につなげて」と呼び掛ける。