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盛岡市立図書館で「復興八年」展 関連図書から震災の記憶たどる

館内に設けられた展示コーナー。書籍のほか、絵本やマンガなども並ぶ

館内に設けられた展示コーナー。書籍のほか、絵本やマンガなども並ぶ

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 東日本大震当時の記録や震災後の復興などをたどるミニ展示「復興八年-2011.3・11-震災から八年。綴(つづ)られた記録と復興のこれから」が現在、盛岡市立図書館(盛岡市高松1)で行われている。

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 月に1回、時期ごとのテーマを設けて関連図書などを集めたミニ企画展示を行っている同館。3月は「東日本大震災」を取り上げてきた。今年は「復興八年」と題し、震災以前や当時の記録、震災後の復興をたどる資料など150冊の展示を行っている。

 担当者の松本広さんは「企画として取り上げることで、普段は借りる人が少ない本も注目を浴びる。震災がテーマだと足を止める人も多い」と話し、「一口に震災・災害といってもさまざまな本がある。8年がたち震災関連の出版物も減っている。風化させないためにも、こういう企画で話題提供ができれば」とも。

 館内の貸し出しカウンター前に設けられたコーナーには、震災当時の記録や証言をつづった書籍のほか、復興に関わる物語、被災地の話、写真集、絵本、漫画などさまざまなジャンルの本が並ぶ。展示されている関連図書は貸し出しにも応じる。

 震災当時、同館は本棚が倒れる、本が落下するなどの被害があったが、休館中だったため幸いにも利用者がいなかったという。松本さんは「8年たつと、忘れることが進み始める。忘れることが悪いことだとは思わないが、また来るかもしれない、忘れてはいけないと関心を持つことが未来の防災になる」と話し、「本はいろんな考えを教えてくれる。被災地はこれからもっと元気を取り戻そうとしている。内陸の皆さんが沿岸に目を向けるきっかけになれば」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館。3月31日まで。

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