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盛岡で子ども向け防災イベント 「楽しむことから防災意識高めて」

紙を使った食器作りに挑戦する子どもたち

紙を使った食器作りに挑戦する子どもたち

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 子ども向けの防災イベント「イザ!いわて!!カエルキャラバン」が3月10日、「SoRa cafe feat.waffle cafe Sign」(盛岡市北飯岡1)で行われる。

 「震災記憶の風化防止と防災意識の向上」を目的とした盛岡市市民協働推進事業の一環として開催。災害支援や伝承活動を行うNPO法人「RAY of HOPE」と、イベント会場となるカフェを運営する「SoRa Stars」が主催し、震災関連の映画上映や、震災・災害犠牲者追悼行事「100万人の線香花火ナイト」などを行う「いのちの楽校」の一環。

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 「イザ!いわて!!カエルキャラバン」は、阪神・淡路大震災の教訓や知恵を次世代に伝えたいという思いでスタートした防災イベント「イザ!!カエルキャラバン!」を、岩手の災害事情に合うように独自にアレンジしたもの。子どもたちが自宅から使わなくなったおもちゃを持ち寄り、「物々交換(かえっこ)」を楽しむイベントに防災プログラムを組み込んだ内容で、会場内の防災体験プログラムに参加すると、おもちゃと交換できる「カエルポイント」をもらえる。

 「子どもに対する防災教育を」と昨年11月に初めてイベントを開催。来場者は100人を超え大盛況だったという。楽しみながら災害について学ぶという内容も好評を得た。

 「RAY of HOPE」理事を務める魚山宏さんは神戸出身で、阪神・淡路大震災も経験。東日本大震災直後の4月に岩手へ来県し、支援・伝承活動を続けている。魚山さんは「災害が恐ろしいと伝えるのはもちろんだが、興味を持ってもらい知ってもらうために、楽しさというきっかけがあってもいいと思う。楽しむことから命の大切さ、そして、災害で犠牲になった人や悲しむ人がいるということも伝えたい」と話す。

 「SoRa Stars」社長の山崎智樹さんは釜石出身。塾で生徒らと接しながら「子どもたちに災害について伝えたい」と考えていたという。山崎さんは「8年がたとうとしていて、震災を知らない子どもたちも増えてきた。進学で岩手を出てしまう生徒も多い中、進学先で『岩手の震災はどうだったの』という問いに答えられないという場面があるかもしれない。タイムリーな情報を学ぶ機会は重要」と話し、「参加する子どもたちだけではなく、一緒にやって来る親、運営ボランティアに加わる学生や大人たちにとっても防災を学ぶ時間になる」とも。

 体験できる当日の防災プログラムは、毛布を使った担架作りや紙食器作り、寒さに負けない体験など実際の災害時に役立つ実践的なもののほか、カードゲームや間違い探しなど楽しみながら学べるものも用意した。

 魚山さんは「予想外の災害は来るという可能性を分かってもらい、身近なものだと想像してほしい。悲しむ人や犠牲となる命を少しでも減らすためにも、子どもたちに防災知識を身に付けてもらいたい」と呼び掛ける。

 開催時間は13時~15時。参加無料。