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雫石・鶯宿温泉「思ひ出さんぽ」今年も ビンゴ形式取り入れ楽しく

「温泉街を歩いて楽しんで」と古屋さん(右)・上村さん(右)。「ケキョきち」も一緒にPR

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 鶯宿温泉(雫石町)で現在、写真に写っている場所を探して楽しむ「鶯宿温泉思ひ出さんぽ Season 2. “さんぽ de ビンゴ”」が行われている。

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 雫石町では役場と地域おこし協力隊、町内4地区の住民らが共に各地域の課題などについて話し合う「地域づくり会議」を行い、課題の解決や地域活性化、情報発信といった活動に取り組んでいる。「思ひ出さんぽ」は「鶯宿温泉活性化チーム」が企画。観光客数が減少しつつある同温泉を盛り上げようと昔の温泉街の写真を使ったイベントを考案した。

 昨年は古い写真を参考に撮影された場所が現在どこにあるか探すというルールで実施。昭和30~40年代ごろの写真を中心に使用し、参加者は写真が掲載された冊子「おさんぽブック」を片手に温泉街を回り、同じ構図で写真を撮る。80人ほどが参加し、中には地元住民でも答えられない難問もあったため全問正解者はいなかったが、ゲーム感覚で楽しめると好評を得た。

 企画に携わる地域おこし協力隊の古山裕二さんは「参加者の皆さんと地元の皆さんが積極的に交流する姿がうれしかった。スマホや携帯電話で撮影する人が多いのではないかと予想していたが、デジタルカメラや一眼レフカメラで撮影し、プリントしてくれる人もいたのが驚いた」と話す。

 2回目となる今年は古い写真と新しい写真を交ぜて難易度を調整。「おさんぽブック」に載っている写真を参考に同じ場所を探して写真を撮るルールは変えずに、撮った写真をビンゴ表に照らし合わせてビンゴを作る形式を取り入れ、ビンゴの中央にあたる5番の写真には鶯宿温泉のマスコットキャラクター「ケキョきち」が写っていればクリアとなるボーナスナンバーを設けた。ビンゴの数に合わせて宿泊割引券など温泉にちなんだ商品を抽選でプレゼントする。

 昨年は車に乗りながら回る参加者も多かったことから、街歩きを楽しんでもらおうと車では見逃してしまうスポットも採用。企画・運営を行うスタッフと参加者が触れ合う機会もつくろうと、9月23日には参加者に向けて「お振る舞い」をするスペシャルデーを用意するなど工夫を凝らした。

 鶯宿温泉観光協会事務局長の上村信さんは「これから紅葉の季節にもなるので、天気のいい日に温泉街を歩いて楽しんでもらいたい。場所が分からないときは地元の皆さんが助けてくれるので、気軽に声を掛けてみて」と呼び掛ける。

 「おさんぽブック」は鶯宿温泉観光協会で配布。営業時間は10時~17時。水曜定休。10月30日まで。

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