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盛岡でミャンマー音楽映画の上映会 生活に密接する音楽文化に着目

石谷崇史監督・「チョーミン楽団が行く!」より

石谷崇史監督・「チョーミン楽団が行く!」より

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 映画「チョーミン楽団が行く!」の上映会が9月8日、「プラザおでって」(盛岡市中ノ橋通1)3階おでってホールで行われる。

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 同作品はミャンマーの伝統音楽「サインワイン」の楽団公演に密着したドキュメンタリー。「サインワイン」とは、調律した太鼓を木枠の内側に環状に複数つり、それをたたいてメロディーを奏でる楽器で、それを中心に太鼓やシンバル、拍子木などの楽器が加わった楽団のことも「サインワイン」と呼ぶ。行事や儀式などで用いられるほか、踊り手や道化役者などと共に繰り広げられる芸能ショーとしても楽しまれている。映画ではサインワイン奏者のチョーミンさんが率いる楽団に密着。演奏の様子や日常、練習風景などの舞台裏に迫る。

 盛岡での上映会を企画する村上巨樹さんはミャンマー音楽に興味を持ち、独学で研究。2016年からは毎年現地調査も行っているという。村上さんは2月に横浜で行われた上映会に足を運び、その際に会場にいた石谷崇史監督に「盛岡でも上映してほしい」と声を掛けたのがきっかけとなった。

 村上さんは「ミャンマー音楽の独特のリズムやメロディーといった音楽としての魅力はもちろん、ミャンマーでの音楽の在り方を描く作品だと思う。音楽が娯楽としてだけではなく文化として生活に密接しているのがミャンマー音楽の面白いところ」と話す。

 当日は映画の上映後に石谷監督と村上さんによるアフタートークを開催。上映前には先着30人を対象にした「ミャンマー音楽文化講座」も行い、ミャンマー音楽に詳しくない人でも映画を楽しめるように工夫した。

 村上さんは「サインワインの楽団にはコント的な要素もあって、初めて見る人でも十分に楽しめると思う。小さな場所に多くの人が集まって盛り上がる様子は昭和の街頭テレビをほうふつとさせる懐かしさも感じられる」と話し、「アジアの文化や海外が広く好きという人にも見てもらいたい。一緒にミャンマー音楽の魅力を楽しめれば」と呼び掛ける。

 当日は18時15分開場、45分上映開始。料金は999円。「ミャンマー音楽文化講座」希望者は事前の鑑賞申し込みが必要。メールと電話(TEL 090-5186-0028)で受け付ける。

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