暮らしを彩るペイントDIY「sumururu」 矢巾町の会社が新事業

「一緒にペイントを楽しみましょう!」と松原さん、照井さん、村松さん

「一緒にペイントを楽しみましょう!」と松原さん、照井さん、村松さん

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 矢巾町の設備工事業「信幸プロテック」(矢巾町広宮沢)がペイントDIYとワークショップの新事業「sumururu(スムルル)」を立ち上げた。

初回ワークショップではフォトフレームのペイントを行った

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 DIYの流行に伴い、家具や雑貨のアレンジ、部屋の改装などを行う人が増えていることから立ち上げた同事業。「つくる・彩る・楽しむ」をコンセプトに、扱いやすい塗料を使ったペイントDIYを楽しんでもらいながら「自分で暮らしをつくる幸せ」を伝える。現在は塗料と道具の販売とワークショップを中心に、今後は家具や小物の販売、DIYスペースの貸し出しも行っていく。

 担当する照井りえさん、村松直子専務、松原衣久実さんの3人は普段は事務を担当し、DIYやペイントも初挑戦だったという。イベントで使う展示品を作る中でペイントの楽しさを知り、ワークショップなどを通じて楽しさを発信し、暮らしを作る手伝いをしたいと企画した。照井さんは「初心者の私たちでも簡単に始められた。DIYを始めたくても手が出せないという人は多いと思う。たくさんの人に『私でもできる』を一緒に感じてもらいたい」と話す。

 ペイントに使用する塗料「AnnieSloan(アニースローン)」は、天然素材で作られたイギリス産の水性塗料。全33色で、マットな仕上がりと柔らかい色合いが特徴。下準備がほぼ不要で、乾きも早く、1日ほどで定着する。定着前であれば水洗いで落ちるため、服の汚れや面倒な後片付けも気にせずに、子どもがいる家庭でも安心して使用できる。

 事業の開始に伴い、役員室兼応接室を展示スペースに改装するDIYにも3人で取り組んだ。天井、棚、テーブルのペイントのほか、同社スタッフの手を借りながら、フローリング貼りや壁のしっくい塗りにも挑戦。アンティーク調で洋風のかわいらしい展示スペースを作り上げた。松原さんは「本当に形になるか不安を抱えながら作業をしていたが、ここまでできるとは。(形になると)本当にうれしいし、正直驚いている」」と話す。「誰かの背中を押すような、DIYに挑戦するきっかけになりたい」と意気込む。

 6月25日に行われた初回のワークショップには、親子連れを含めた男女7人が参加。ペイントに初めて挑戦する人も多く、思い思いの色を選びながらフォトフレームのペイントに取り組んだ。次回のワークショップは8月を予定する。

 村松さんは「私たちもゼロから始めた。この事業を通して、普段の暮らしを豊かに、ゼロからプラスに彩る手伝いをしていきたい。一度体験してみてほしい」と呼び掛ける。

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