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岩手県大生が国体観戦サポートアプリ開発 観戦者を応援

「Rooters」の開発を進める学生チームの皆さん

「Rooters」の開発を進める学生チームの皆さん

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 岩手県立大学(滝沢市巣子)のソフトウエア情報学部の学生チームが現在、いわて国体・大会の観戦をサポートするスマートフォン向けアプリ「Rooters(ルーターズ)」の開発を進めている。

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 開発を行っているのは同学部3年生の学生有志のクリエイターチーム。同アプリを開発するきっかけは、自治体から提示される課題を解決する「プロジェクト演習」という授業だった。国体・大会実行委員会事務局からの「国体の県民運動を盛り上げたい」という課題に基づき、アプリの開発を開始。1月に開催された「いわてアプリコンテスト」に応募したところ、「アプリ部門大賞」など2つの賞を受賞し、審査員や来場者からの「実際に使いたい」という声を受け、実用化に向けた開発を進めている。

 チームリーダーの今野遼太さんは「実際に使いたいという声がとてもうれしく、必要とされるのであれば実現したいと思った。皆さんのニーズと期待に応えたい」と意気込む。

 アプリ名の「Rooters」は英語で「応援団」という意味。アプリで観戦者を応援し、観戦者が選手を応援することで国体を盛り上げたいという思いを込めた。競技会場の検索と行動プランの作成、飲食店情報の提供がアプリの主な機能。地図上から出発地点を登録すると、会場が近い順に競技が表示され、競技概要や日程も確認できる。観戦したい競技と日程を選択すると、出発地点から会場までの移動時間を計算するほか、グルメ情報サイト「ぐるなび」と連携して会場周辺の飲食店を検索し、当日の行動プランが作成できる。作成したプランは保存し、後で確認することも可能。ナビアプリをワンタップで起動する機能もあり、複数のアプリを同時に立ち上げずに済む。

 6月25日に行われた「国体100日前イベント」に参加し、アプリの体験会を実施。実際に使用してもらったところ、かなりの好評を得たという。体験者へのアンケートも行い、それを基に現在は画面表示や検索方法などの改良を進めているという。

 アプリはGoogle Playストアから無料でダウンロードでき、7月には機能を限定したベータ版を公開、8月下旬に正式版のリリースを目指す。今野さんは「国体に興味がない人、観戦予定がない人もダウンロードして使ってみてほしい。多くの人にアプリを使って国体観戦を楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。

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