盛岡の熱帯魚専門店話題に 地元客も県外客も

水槽を泳ぎ回る色鮮やかなアフリカンシクリッド

水槽を泳ぎ回る色鮮やかなアフリカンシクリッド

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 盛岡市の熱帯魚専門店「モリオーネ美術水族館」(盛岡市黒川、TEL 019-656-0023)が、珍しい魚を扱うことで話題になっている。

店内には水槽と美術作品が並ぶ

 店主の安東秀衡さんは一関市出身。熱帯魚をはじめとする生き物が好きなこともあり、美術教員として岩手県や青森県の小中学校で子どもたちを指導する傍ら、趣味で飼育をしていたという。青森県に住んでいた時に自宅の庭を使い、飼育していた生き物や絵画などを展示した小さな水族館を作り、地元の住民や小学生などに開放した経験が店を開くきっかけとなった。青森県と奥州市で店を開いた後、盛岡に移転。今年で4年目を迎える。

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 自宅のガレージを改装した店内には約100個の水槽が並ぶ。水槽の中ではグッピーや金魚などのなじみある魚から、ピラルクやエンドリケリーなど珍しい古代魚まで、約100種類、5000匹以上の熱帯魚やエビ、貝などが自由に泳ぎ回る。ほかにも、安東さんが飼育している亀、イグアナ、カエルといった爬虫(はちゅう)類や両生類、美術作品なども展示され、まさに「美術水族館」となっている。安東さんは熱帯魚類の飼育販売だけではなく、繁殖や品種改良を行うブリーダーとしても活動。特に力を入れているというアフリカンシクリッドという淡水魚は、同店オリジナルの生体も数十種類販売しているという。

 店名の「モリオーネ」は宮沢賢治が盛岡のことを「モリーオ」と呼んでいたことに由来。安東さんは「宮沢賢治が好きなので、ゆかりの地である盛岡で店が開けて良かった。今の目標は、より丈夫で美しく、手頃な値段で手に入る日本産の熱帯魚を広めること」と話す。

 店にはインターネットで情報を見たファンが市外や県外から足を運ぶほか、子ども連れや近隣住民もよく訪れる。魚を見る、購入するだけではなく、飼育の相談や飼育できなくなった熱帯魚などの引き取りを依頼する人もあり、地域になじんだ店としても親しまれている。

 安東さんは「もともと見て楽しんでほしくて始めたことなので、まずは遊びに来てほしい。今は個人の店が少なくなって、面白い魚を気軽に見られる機会が減っている。その中で『こんな魚もいるんだよ』という情報を発信していきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~17時。火曜定休。外出している場合もあるため、来店前の電話連絡を勧めている。

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