岩手県の地域ファンド「いわて希望ファンド」は1月21日から2月20日まで、約1カ月間にわたって1回目の公募を行う。
同ファンドは、岩手県内の中小企業などが取り組む事業への支援と事業を通じた中心市街地の活性化を目的に今年1月9日に発足。中小企業基盤整備機構(本部=東京都)が40億円、岩手県と北日本銀行(盛岡市中央通1)がそれぞれ5億円を拠出(無利子融資)してファンドを組成し、その運用益で認定事業に助成する。ファンドの実質母体は岩手県で、管理運営はいわて産業振興センター(飯岡新田3)が行う。運用益は年間およそ8,000万円強を予定しており、この金額が助成金に充てられる仕組み。
支援は主に「新規創業」や事業転換などによる「経営革新」、「中心市街地活性化」に対して行うもので、具体的には市場調査や新商品・新技術の開発、販路開拓、人材育成にかかる経費を対象とするほか、経費助成以外にも専門家によるアドバイス、産学官のコーディネート、展示会への出展支援、取引先のあっせん、情報発信の支援を行うとしている。公募から審査を経て認定した事業に一定の助成金を交付するほか、支援事業へのソフト支援やフォローアップも行う。
いわて産業振興センターでは「同ファンドは、新たな起業や中心市街地での出店などはもちろん、岩手特有の地域資源を活用した特色のある事業などに幅広く利用できる。事業を通した地域活性化に活用してほしい」と話している。
この公募に先立ち、同センターでは1月16日から18日まで、盛岡市など県内7カ所の主要都市で説明会を開催する。
公募はこの後、7月と来年1月にも行う予定。
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