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キャベツ専用ドレッシングがヒット商品に-「生食のおいしさ引き立つ」と評判

子どもに受けがよく「野菜ぎらいの子でも食べられた」という話も

子どもに受けがよく「野菜ぎらいの子でも食べられた」という話も

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 盛岡の醸造所が開発したキャベツ用ご当地ドレッシングが、発売後1カ月で4000本以上を売り上げるヒット商品になっている。

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 「キャベタリアン宣言」を製造・販売するのは、盛岡の老舗醸造所「浅沼醤油店」(盛岡市中ノ橋通)。岩手町などから、同町の特産品であるキャベツ「いわて春みどり」をおいしく食べるための「専用ドレッシング」の開発依頼を受け、塩だれをベースにニンニクやごま油を加えるなどして完成させた。

 「ドレッシングは1店舗で週に2本売れればヒット」(同社浅沼宏一専務)といわれる中、同町の道の駅「石神の丘」にある産地直売所では1カ月で2000本、県内スーパーを加えると計4000本を売りさばき、関係者を驚かせている。

 「そもそも生食がおいしいとされている『いわて春みどり』だが、これまでブランド化に向けた取り組みは焼きうどん、お焼き、ソフトクリームなど加工品の開発が中心だった」と浅沼専務。「本来の味を知ってもらうには、やはりサラダで食べてもらうのが一番。ならばドレッシングが必要ということになった」と開発経緯を明かす。

 「おいしいキャベツをよりおいしく食べる」をテーマに、商品開発が始まったのが今年7月下旬。キャベツの出荷が終わる11月までに成果を見たい同町の意向を受けて、わずか2カ月余りで商品化にこぎ着けた。

 予想外に効果があったのは、大手小売りのバイヤーとの間でのキャベツの商談。担当者に生食のおいしさを伝えるのにも、商談時になかなか生では食べてもらえない。ところがドレッシングをかけるとその場で食べてもらえるうえ、本来のおいしさに気付いてもらえたことから、大口の成約に結びついたという。

 内容量は200ミリリットル入りペットボトルで価格は360円。同産地直売所のほか、ジョイス各店、カワトク、アネックスカワトク、クロステラス盛岡、 同社直売店「食楽日和」(以上盛岡市)、ベルプラス沼宮内店(岩手町)で販売する。

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