見る・遊ぶ

盛岡市動物公園・ピューマの赤ちゃん誕生 現在3頭、人工保育でサポートも

6月11日時点のニーナと赤ちゃんの様子(提供=盛岡市動物公園ZOOMO)

6月11日時点のニーナと赤ちゃんの様子(提供=盛岡市動物公園ZOOMO)

  • 1

  •  

 盛岡市動物公園ZOOMO(盛岡市新庄)が6月10日、同園で飼育している雌のピューマ「ニーナ」が出産したと発表した。

[広告]

 ニーナは、同園で飼育していた雄の「タフ」のパートナー候補として2020年に静岡県の日本平動物園から来園。その後、2023年から同居を開始し、今年の3月に初めての発情期間と交尾を経て、妊娠に至った。同園では開園当初の1989(平成元)年から世代交代しながらピューマの飼育を継続し、これまでに別のペアで3度の繁殖実績があり、今回の繁殖成功は19年ぶり。

 生まれた赤ちゃんは雄4頭、雌1頭の計5頭。ピューマは3~、4頭の出産が一般的で、5頭の誕生は国内の動物園では珍しいケースだという。ニーナは出産直後からミルクを与えるなど落ち着いた様子で世話をしていたが、13日に赤ちゃんの体力が急激に低下。3頭を動物病院に移して処置をしたが雄2頭が死亡した。雌の1頭はしばらく人工保育を継続する。ニーナが世話をする残り2頭の雄については補助的に人工保育を行い、子育てをサポートしている。

 タフとニーナのペアには多くのファンがいて、出産報告後は応援や祝福のメッセージが届いたという。同園広報担当者の荒井雄大さんは「このペアの繁殖は全国のファンからも長年期待されており、繁殖行動が確認されて以降、母子ともに無事に誕生することを職員一同願っていたので、まずはうれしいととともにほっとした」と話す。

 同園のSNSでは「ピューマを応援して下さる皆さまへ」と題して、ピューマの赤ちゃんやニーナの様子を定期的に投稿している。17日の投稿では授乳後に眠ってしまった雌の赤ちゃんや、父親になって放飼場を守るタフの様子が紹介されている。出産後には減退していたニーナの食欲も回復し、子育てへの意欲も高まっているように見受けられるという。投稿には「タフパパお留守番よろしく」「ニーナの食欲が戻ってよかった」「子どもたちの成長を願う」といった温かい声が寄せられている。

 今後、赤ちゃんが順調に成長すれば、生後1カ月半~2カ月に当たる8月か9月頃から親子での展示開始を予定。荒井さんは「SNSなどを通して親子の様子を発信するので、ニーナの子育てと飼育係の取り組みを応援してもらいたい」と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース