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ホテルメトロポリタン盛岡が大船渡支援商品を販売 優しい気持ちをつなげて

椿茶のフィナンシェとアップルワインのボンボンショコラ(写真提供=ホテルメトロポリタン盛岡)

椿茶のフィナンシェとアップルワインのボンボンショコラ(写真提供=ホテルメトロポリタン盛岡)

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 「ホテルメトロポリタン盛岡ニューウィング」(盛岡市盛岡駅前北通)のティーラウンジ「クローバー」で現在、大船渡市産の食材を使ったオリジナルスイーツ2種を販売している。

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 同ホテルを運営する「盛岡ターミナルビル」が加わるJR東日本グループでは、2月26日に発生した大規模林野火災で被害が生じている大船渡市の復興を支援するため、首都圏や盛岡駅での大船渡の特産品販売や募金箱の設置などの取り組みを行っている。

 その取り組みの一環として、同ホテル本館とニューウィングの館内レストランで大船渡の食材を使ったメニューや商品を販売。対象メニューと商品の売り上げの一部を大船渡市に寄付する。対象メニューはレストラン4店舗で提供している「酔仙酒造」の日本酒2種類、対象商品はティーラウンジ「クローバー」で販売する「りんご屋まち子のアップルワインのボンボンショコラ」(4粒1,600円)と、「椿(つばき)茶のフィナンシェ」(5個入り1,800円)の2種類。

 「りんご屋まち子のアップルワインのボンボンショコラ」は、ワイナリー「THREE PEAKS」の「りんご屋まち子のアップルワイン」を使ったガナッシュと、りんごジャムをミルクチョコレートで包んだ。表面にはワインのラベルをイメージし、パティシエが手作業で模様を付けている。シェフパティシエの熊谷崇さんは「甘さが控えめのアップルワインはチョコレートとの相性が良い。常温で少し置いてから食べると、ワインの風味やリンゴの味わいをしっかり感じられるのでお勧め」と話す。

 「椿茶のフィナンシェ」は食品や木工品を製造販売する「バンザイファクトリー」の「椿茶」を使う。「初めて使う食材で、レシピは試行錯誤を重ねた」と熊谷さん。「同じお茶でも紅茶や抹茶とは異なり、椿茶はお茶らしい味よりも香ばしい風味が特徴。この香ばしさや、茶葉にブレンドされている甘茶の甘みを生かすレシピを考えた」と話す。フィナンシェの生地は甘さを控えめにして甘茶の甘みを、通常は焦がしバターを使うが溶かしバターにして椿茶の香ばしさをそれぞれ引き立てた。

 熊谷さんは「甘いものを食べると優しい気持ちになれると思っている。その優しい気持ちが大船渡の支援につながればうれしい。大船渡の食材を通じて私たちは作って応援し、皆さんには食べて応援してもらえれば」と呼びかける。

 販売は5月31日まで。ホテル館内にも募金箱を設置し、集まった義援金は日本赤十字社を通じて被災地に届けられる。

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