食べる

高校生が盛岡産アロニアのスイーツ考案 「家族に伝わるように」思い込めて

アロニアスイーツの試作に取り組む高校生たちの様子(写真提供=もりグリフェス事務局)

アロニアスイーツの試作に取り組む高校生たちの様子(写真提供=もりグリフェス事務局)

  • 0

  •  

 盛岡駅ビル「フェザン」(盛岡市盛岡駅前通)で6月29日、盛岡誠桜高校の生徒らが考案した盛岡産アロニアを使ったスイーツを販売する「アロニアスイーツマルシェ」が開催される。

販売する5種のアロニアスイーツのイメージ

[広告]

 盛岡市が盛岡産農畜産物の認知度向上や魅力発信などに取り組む「食と農のバリューアップ事業」の一環として、盛岡市から業務委託された「もりグリフェス事務局」が企画した。今年は盛岡桜誠高校食物調理科の生徒27人が盛岡の食と農の現状や課題について学び、新しい商品の開発するプロジェクトに挑戦している。

 同事業では2022年と2023年に同校の生徒が考案したメニューを提供する「アフタヌーンティーパーティー」を開催。参加者から好評を得ていたが、参加人数が限られていたことから、今年はイベント販売の形で盛岡産の食材の魅力を広く伝えることを狙う。

 使用する食材は市内砂子沢地域で栽培されている「アロニア」。バラ科の果実でポリフェノールが豊富に含まれているが、ポリフェノール由来の強い酸味や渋みがある。自然体験施設「安倶利(あぐり)まほら岩手」のパティシエ瀬川徹さんと、アロニア生産者の田村瑠さんの協力の下、「家族にアロニアの魅力を伝えるお菓子」をテーマに生徒たちがスイーツを考案した。

 生徒たちは作りたいスイーツを紙に描くところから始め、レシピを作成。瀬川さんは「どうやってアロニアを取り入れるのか」「色や渋みなどのアロニアのどの部分を生かすのか」といった点をアドバイスしたという。試作段階から完成度が高く、商品名や見た目も高校生らしいユニークさやインパクトがある仕上がりになった。

 販売するスイーツは、「アロニア・ムース・グラサージュ-王子の情熱-(ムース)」(650円)、「アロニアクイーン(シュークリーム)」(400円)、「アロランタン(フロランタン)」(2枚300円)、「マーブルマカロン-あふれだすアロニア-」(300円)、「チャーミングタルト」(450円)の5種類。当日は生徒たちがチームに分かれて販売し、これまでの道のりやアロニアについてなどを自分たちの言葉で伝える。

 「もりグリフェス事務局」の担当者は「生徒の皆さんが身近な人にアロニアの魅力を伝えようという思いを込めて考えたスイーツなので、いろんな種類を食べて楽しんでもらいたい。盛岡産の食材としてアロニアはまだまだ認知度が低いと感じる。アロニアがどんな食材で、どんな味わいなのか、スイーツを通じて知ってもらえれば」と話す。

 開催時間は11時~14時(完売次第終了)。イベント後には「安倶利まほら岩手」での継続販売も予定する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース