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障がい者就労支援事業所が「美味いもんアンバサダー」認定 アロニアのケーキで

生地にもクリームにもアロニアがたっぷり使われた「アロニアtumugy」

生地にもクリームにもアロニアがたっぷり使われた「アロニアtumugy」

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 「喫茶 夢つむぎ城南」(盛岡市神明町)が販売する、盛岡市産アロニアを使ったケーキ「アロニアtumugy(ツムギー)」が、障がい者就労支援事業所として初の「盛岡の美味(うま)いもんアンバサダー」認定商品となった。

 「喫茶 夢つむぎ城南」は、社会福祉法人「千晶会」が運営する老人デイサービスや介護支援センター、就労支援を行う「わ~くす城南」など5つの事業所が併設する施設「夢つむぎ城南」内にある喫茶店。事業所の利用者がハンドピックしたコーヒー豆を使った自家焙煎(ばいせん)コーヒーや手作りケーキを提供している。

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 「アロニアtumugy」はチョコレートブラウニーでバタークリームを挟んだケーキで、ブラウニー生地とクリームの両方にアロニアがふんだんに使われている。アロニアを果肉の形を残したままジャムにし混ぜ込んでいるのが特徴となっている。

 同商品を発売したのは2014(平成26)年。盛岡が推奨する農作物を使ったものを作ろうとアロニア商品の開発がスタート。当初はアロニアジャムの販売を行ってきたが、その後、ケーキにも使えないかという考えが出てきた。アロニアはきれいな紫色が特徴だが、ケーキの生地に混ぜると卵の成分と反応して色が変わってしまうという。色の変化をカバーするとともに、同店でも人気が高いチョコレートブラウニーを生かそうと、ブラウニー生地でクリームを挟むアイデアが生まれた。

 アロニアにはポリフェノールが豊富に含まれているが、生のままではポリフェノール由来の渋みや苦み、酸味が強い。ケーキに使用するアロニアは冷凍と解凍を繰り返して渋みを抜いて加工し、生地とのバランスを見てクリームを塗っている。ブラウニーには2種類のチョコレートを使い、甘すぎない仕上がりになっている。

 「アロニアtumugy」は今年8月に開催された、岩手県内の障がい者就労支援事業所が県産の農林水産物を使った食品の味を競う大会「農福連携グランプリ大会」の「お菓子部門」で最優秀賞を受賞。それを受け、盛岡市産の食材を使ったメニューや商品を提供する飲食店を認定する「盛岡の美味いもんアンバサダー」の1つとして選ばれた。

 同事業所の職業指導員兼栄養士の中村未来さんは「受賞も認定もうれしい。アロニアの加工からケーキ作りまで手間がかかっているので、たくさん作ることはできないが、これを機に事業所の存在や役割も知ってもらいたい」と話し、「利用者の皆さんと一緒に心を込めて、手作業で作るケーキで、果肉がたっぷり入っているのがポイント。アロニアをかみしめて味わって」と呼び掛ける。

 価格は250円。営業時間は10時~16時。土曜・日曜・祝日定休。

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