盛岡市内のスーパーマーケットなどでたこ焼きを移動販売する「南部たこう焼」(八幡平市)は1月下旬から、新商品「南部せんべいたこ焼サンド」を販売している。
同品はその名の通り、たこ焼を岩手の名産「南部せんべい」で挟んだもの。南部小麦や三陸のタコ、八幡平の卵など、岩手県産の素材にこだわった「たこ焼」を作る同店が、エビせんでたこ焼を挟む大阪の「たこせん」をヒントに、その「岩手版」としてアレンジした。
考案したのは、大阪育ちで2年前に独立開業した当初から「ずっとこのアイデアを温めていた」という店主の吉田壮一さん。「でも、どれも厚くて硬い上に、意外に南部せんべいは、南部小麦を使っている製造元がなく、なかなか実現できなかった」と明かす。その後、南部小麦100%をうたう「志賀煎餅」(二戸市)が作るうす焼きタイプの南部せんべいに出会い、「これならいける」と商品化を決意。出来たてのたこ焼を挟むと熱と湿気で、食感は「しっとりもちもち」になると評判を呼んでいる。
吉田さんは「同じ粉もんだから『粉ボレーション』やね」と笑う。
価格は同店オリジナルの「南部たこう焼」2個入りで180円。盛岡市内ではベルフ青山(青山4)、アネックスカワトク(緑が丘4)、大通MOSSビル(大通2)などに「黄色い軽ワゴン」に日替わりで出店する。