盛岡文士劇が12月6日・7日、盛岡劇場(盛岡市松尾町)で行われた。
今年で14回目を迎える同劇は、前半の現代劇にフリーアナウンサーの高橋佳代子さん、2部の時代劇では脚本家の内館牧子さんや作家の井沢元彦さん、地元で活躍するマンドリンシンガーの清心(きよみ)さんらを迎えたほか、毎回出演する作家・高橋克彦さん、谷藤裕明盛岡市長、そして地元テレビ局のアナウンサー陣らが顔をそろえた。公演は2日間にわたり3公演が行われ、すべてチケットは完売だった。
前半の現代劇は「盛岡版のマイフェアレディー」と題した「花を召しませランララン」。花売り娘を演じる高橋佳代子さんが田舎娘から立派な盛岡人になるまでを描いた物語で、脇役の大塚富夫アナ(IBC岩手放送)、は畑中美耶子さん(パネット)が持ち前のアドリブと笑いで支えた。
後半の時代劇は、吉川英治原作の「宮本武蔵」をモチーフに若き日の武蔵を描いた「宮本武蔵と沢庵和尚」を上演。あえて「巌流島の戦い」以前の武蔵が剣を極めるまでを利根川真也アナ(武蔵役、NHK盛岡)と高橋克彦さん(沢庵和尚)が演じた。
6日の上演前には、昨年まで実行委員会会長を務めた村田源一朗さん(岩手日報社会長)に賞状が授与された。