参加者を大人に限定した「消しゴムはんこ」の制作教室「消しゴムはんこ 作ろう！ 遊ぼう！」が3月1日、「紙町銅版画工房」（盛岡市上ノ橋町5、TEL 019-652-6316）で行われた。

　消しゴムはんこ教室は同工房が行う「紙町おとなの美術部」のシリーズ第1弾として行われたもの。当初は10人程度の参加を予定していたが、参加希望者が予想以上に多くなったことから1日2回の開催となり、計20人ほどが参加した。

　同教室ではそれぞれが持ち寄った下絵のデザインを白いプレーンの消しゴムに転写し、カッターや彫刻刀で思い思いに彫り進めた。

　同工房の代表で講師を務めた銅版画家の岩渕俊彦さんは「仕上がりを上手に見せるには、なるべく単純なデザインにするのがポイント。あとはカッターの歯を斜めに入れること」と話す。

　開始から約1時間30分後、参加者は用意されたスケッチブックに制作した消しゴムはんこを突きながらお互いの仕上がりを見せ合った。中には「1版多色刷り」の上級者の作品も。参加者からは「思ったよりも彫るのが難しかった」「素朴に楽しめた。家に帰ってからも楽しみたい」「途中で嫌になってきたけど、実際の仕上がりを見て、思ったより上手にできてよかった」など、それぞれ感想を話した。

　同工房では今後、「おとなの美術部シリーズ」としてマーブル紙やシルクスクリーン印刷の制作を予定している。

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