南部せんべいを製造販売する「羽沢製菓」(八幡平市清水141、TEL 0195-72-3020)は2月1日、八幡平市産に特化した食材と奥州市の南部鉄器の鉄鍋をセットにした「南部鉄器入りせんべい汁」の販売を始めた。
同商品は、同社が岩手県北や青森県南の郷土食として知られる「せんべい汁」を地元の八幡平市の食材にこだわり商品化したもの。食材は、南部せんべい、高原赤鶏の鶏肉入り赤鶏濃縮スープ、乾燥野菜(ネギ、シイタけ、ゴボウ、ニンジン)のほか、日本名水百選にも選ばれたミネラル分豊富な岩手山バナジウム天然水が付く。鉄鍋は、奥州市水沢区の鋳造所が製造した直径18センチで木製の蓋付き。
鉄鍋に天然水、だしのきいたスープ、野菜とともに南部せんべいを入れて仕上げるだけという、家庭でも簡単に作れるよう仕上げた。使用する南部せんべいは汁もの専用に開発されたもので、煮込んでも型崩れしにくく、弾力のある独特の歯ごたえが味わえる。好みで季節の野菜を入れたり、せんべいの固さを調整したり、いろいろな食べ方が楽しめるという。
同社は、1966年(昭和41年)創業の南部せんべい店。岩手県産の南部小麦を使用したゴマや落花生など定番の南部せんべいはもちろん、せんべいで2種類のチョコをサンドしたチョコサンドや、かりんとうを薄焼きに仕上げたうす揚げかりんとうなど、専門店ならではのバリエーションに富んだ商品もそろえる。
同社の羽沢憲英専務は「『B級ご当地グルメ』という言葉が台頭し、首都圏で物産展をするとせんべい汁の知名度がかなり高くなってきているのを実感しているが、実際にはその食べ方はきちんと伝わっていない。ギフトになるような商品もあまりなかった。地元の食材を使用し岩手を代表する工芸品の南部鉄器とコラボレートすることにより、岩手の食と技の発信と、ギフトとしても根付かせたい」と話している。
価格は4~6人分入りで5,800円(送料別)。販売は、同社からの発送のみ。営業時間は7時~20時。
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