盛岡城跡公園内にある旧岩手県立図書館跡(盛岡市内丸)に建設している歴史文化施設の名称が「もりおか歴史文化館」に決まった。名称は今年1月に公募した143点から選んだ。
同施設は「町なか観光」をキーワードに、市民や観光客や修学旅行客を対象とした「町歩き」の拠点として整備が進められてきたもの。盛岡の城下町を「フィールドミュージアム」と位置付けながら、同地域の歴史や文化など情報発信を目的とする。
建物は旧図書館を改築したほか、正面左側に増築棟を建設。旧図書館側には現在、盛岡市中央公民館(愛宕町)にある郷土資料展示室を移すほか、増築棟には吹き抜けを生かして盛岡秋まつりに使う山車(だし)を展示する予定。企画展示室も用意し、歴史関係に限らず広く一般の展示にも活用するとしている。
同準備室担当者は「中心市街地にあることから、立地を生かしながら『町なか観光』の情報提供を中心に機能してきたい」と話す。
建物は今月末に竣工し、展示制作に入る。開館は2011年夏を予定。