入門版・盛岡の歴史本が売上好調-「盛岡藩」キーワードに文化風習まで

「シリーズ藩物語 盛岡藩」の表紙

「シリーズ藩物語 盛岡藩」の表紙

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 盛岡の歴史をまとめた書籍「シリーズ藩物語 盛岡藩」(現代書館、東京都千代田区)がロングランで売れ続けている。

 著者は岩手大学講師の佐藤竜一さん。2006年11月の初版3,000部から1,500部ずつ2回増刷し、現在の発行部数は3刷6,000部。全国の書店で販売するが岩手県での売り上げが多く、同地域の歴史書でこれだけの発行部数は異例。

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 発行人の菊地泰博さんは「シリーズ19作ある中でおそらく1番目か2番目に売れている。同じ岩手県の『一関藩』の売り上げも好調で、岩手県の人は郷土の歴史に造詣が深いようだ」と分析。著者の佐藤さんは「盛岡の町がどうやってできたか、ざっとわかる内容。この地域の歴史書の初級版として読んでもらえれば」と話す。

 同書は盛岡藩(旧南部藩)の成り立ちや盛岡城築城の経緯や当時の城下町の様子、近江商人の活躍や南部鉄瓶の発祥など、歴史をたどるだけでなく、当時の社会風土を簡潔に描いた。

 「藩」をキーワードに主に中世から近代まで、地域の歴史をまとめた同シリーズは現在、会津藩、足利藩、松本藩など19作を数える。

 判型は変形A5判で206ページ。価格は1,680円で、県内ではさわや書店、ジュンク堂などの主要書店で販売している。