紫波町の「喫茶アリス」(紫波町日詰、TEL 019-676-4959)で6月7日、食育を考えるイベント「ひまわりで笑食(しょうしょく)」が行われた。主催はNCK企画。
同イベントは同町が地域力を生かした町民提案型の食育推進事業として行われたもの。昨年12月に町民から公募した食育に関する事業案から、1回目として同店オーナーで同企画代表の梅澤延子さんらが提案した「ヒマワリを使った」提案を実施した。
イベントにはシニア世代の約15人が参加。喫茶店の敷地にヒマワリの苗200本を植えた後、店内で食事会が行われ、参加者はヒマワリの種を使ったクッキーやパン、おにぎりのほか、旬の山菜などを使った料理が振る舞われた。
食事会の冒頭では、栄養士の佐々木絵里子さんがヒマワリに含まれる栄養素や老化防止に効果があることなどを説明。その後、3年間で1,000本のヒマワリを植えたという環境マイスターの佐々木光春さんが、ヒマワリの種から油を採る取り組みについて説明した。
主催したNCK企画の梅澤さんは「地域で楽しく遊びながら食育につながる内容で企画した。一面がヒマワリ畑になるのが楽しみ」と話す。「(喫茶店の)敷地が広いので、楽しみながら草取りができるのも理由の一つ」とも。
NCK企画では、ヒマワリの花が咲くころを見計らい、7月12日に混声合唱団とアコーディオンの演奏によるコンサートを開く予定。同町では同じく7月中旬から、町民提案食育推進事業として、農業体験と採れたての野菜を使った漬け物作りも行うという。