岩手県の農林水産業を支援・推進する新たな事業「いわて6次産業チャレンジ支援事業」が4月上旬から始まっている。
同事業は県内の1次産業(農林水産業)と2次産業(加工業)、そして3次産業(流通・販売業)の3つの産業が総合的に結びつくなどして、付加価値を高めた事業に対して県が委託するもの。国の「ふるさと雇用再生特別基金事業」を活用した支援事業で、県内の農事組合法人や民間法人など9事業者をモデル事業として選定。今年度の総委託契約金額は約5,100万円で、これにより17人の雇用増を確保する形になる。
選ばれた事業は、有機栽培による農産物を生産から販売までECサイトや直接飲食店へ販売するもの、特産品の雑穀を活用したレトルト食品の開発、森林資源を有効活用した木質ペレットの原料販売などさまざま。
4月16日には、同事業の中から盛岡市の中心市街地で「街なか産直」を始めた事業者が農産品の販売を開始した。
同事の委託期間は3年。その後、各事業者が独自に事業を継続する。