
チャグチャグ馬コ(うまっこ)風の装飾をした路線バス「チャグバス」が5月22日に運行を始めた。
「チャグバス」は、滝沢市から盛岡市まで華やかな装束を身に着けた農耕馬が行進する伝統行事「チャグチャグ馬コ」のPRとともに、公共交通の利用促進や魅力発信などを目的に、滝沢市と岩手県北バスが協力して2018(平成30)年度から運行している。行事の開催時期に合わせて運行を始め、バスに親しみを持ってもらおうと、装飾作業は路線バス沿線の保育園に通う子どもたちと一緒に行っている。
今年は5月22日に川前保育園で装飾作業行った。15人の園児らが、チャグチャグ馬コの乗り手が着る衣装をモチーフにしたTシャツを着て飾り付けに挑戦。自分たちで色を塗ったチャグチャグ馬コをモチーフにした塗り絵と、行事の名称の由来でもあり馬コが身に着ける装束には欠かせない鈴のイラストを窓に貼り付けて装飾を完成させた。園児らを応援しようと市の公式キャラクター「ちゃぐぽん」も駆け付け、装飾作業を見守り、園児と触れ合った。
園児らが飾り付けたもの以外にも、バスの車体にはチャグチャグ馬コとちゃぐぽんのイラストシールが貼られ、車内には行進に参加する馬コの写真や、行事についての紹介文が掲載されている。
装飾を終えたバスには、最初の乗客として園児らが乗車。「チャグバス出発進行、えいえいおう」の掛け声で出発したバスは保育園の周辺を走り、園児らは車窓からの景色やバスの乗り心地を楽しんだ。参加した園児は「塗り絵を貼るのが楽しかった」「バスが速かった」「バスに乗ったことがなかったからうれしい」と満面の笑みを見せた。
★面が顔なので重複表現です。
滝沢市都市政策課の担当者は「観光と公共交通は密接な関係。観光で訪れた皆さんにも、市民の皆さんにも、子どもたちにも公共交通を積極的に利用してもらいたい」と話す。
チャグバスの運行は6月15日まで。平日はダイヤを固定せず、滝沢市・盛岡市・八幡平市・岩手町の4市町を走る路線バス、もしくは滝沢福祉バスとして運行する。土曜・日曜はイオンモール盛岡南~厨川駅、盛岡バスセンター~盛岡大学の区間を往復する路線を固定ダイヤで運行する。