
ブックイベント「モリブロ」が5月24日・25日、岩手県公会堂(盛岡市内丸)で開催される。
同イベントは、盛岡のミニコミ誌「てくり」を編集・発行する「まちの編集部」が中心となって立ち上げ、本にまつわるトークやライブ、物販などを行うイベントとして2011(2ブックイベント「モリブロ」が5月24日・25日、岩手県公会堂(盛岡市内丸)で開催される。
同イベントは、盛岡のミニコミ誌「てくり」を編集・発行する「まちの編集部」が中心となって立ち上げ、本にまつわるトークやライブ、物販などを行うイベントとして2011(平成23)年から5年間に渡って開催してきた。イベント名はエスペラント語で本を意味する「リブロ」と、宮沢賢治の作品「ポラーノの広場」に登場する盛岡がモデルとされている架空の街「モリーオ」を組み合わせた造語。
同編集室メンバーの水野ひろ子さんは「初開催の2011年5月は東日本大震災直後。『本をきっかけに楽しむ2日間』など言っていられない状況下で、中止するべきかずいぶん悩んだことを覚えている」と当時を振り返る。
「てくり」が今年発行20年の節目を迎えることから、さまざまな人と本に向き合う喜びを共有したいという思いで久しぶりに「モリブロ」を企画。「20周年で何をするか考える中、読者の皆さんや本好きな皆さんが集まって楽しめる、お祭り的な企画としてモリブロの復活は自然な流れだったように思う」と水野さん。「自分たち自身が原点に戻って楽しみたいという気持ちもあると思う」とも。
今回は飲食や物販のほか、展示、トークイベントを開催。てくり20周年を記念した展示「てくり20周年の部屋」では、これまでの歴史やバックナンバーを一堂に展示。すでに完売したものを含めて立ち読みできるようにし、「まちの編集室」メンバーのコメントも添える。飲食店や物販が出店する「ブックカフェてくり」や、出版・印刷に関わる人との交流の場「出版人の部屋」も設ける。
24日には一箱古本市と、初開催時にもゲストとして参加したブックディレクター・幅允孝さんのトークイベント、25日には紫波町図書館館長の天野咲耶さんによるトークイベント、まちの編集室メンバーとライターで編集者の南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)さんのトークを行う。
水野さんは「世の中のスピードに流されそうになる中、本を眺め、トークに耳を傾け、誰かと言葉を交わし、時間の速度を落としてゆったり滞在してもらえる2日間になればと思う」と呼びかける。
てくり20周年の部屋・ブックカフェてくり・出版人の部屋の開催時間は各日10時~17時、24日の一箱古本市の開催時間は10時~15時。トークイベントの参加にはチケットが必要。くらしかオンラインストアと「shop+space ひめくり」で取り扱う。