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盛岡のカフェで「メンマおにぎり」試験販売 専門店と協力、新たな商品開発に

高タンパク低脂質セットのメンマおにぎり。ブロッコリーを使った珍しい味も

高タンパク低脂質セットのメンマおにぎり。ブロッコリーを使った珍しい味も

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 「AZLM(エイゼットエルエム) CONNECTED CAFE manorda(マノルダ)いわて店」(盛岡市中央通1)で現在、メンマ専門店「メンマ屋大門」(津志田中央3)が考案したおにぎりが期間限定で販売されている。

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 同店は地域商社「manordaいわて」が運営。岩手県内外の事業者による製品や取り組みを紹介、PRするスペースを設置している。「メンマ屋大門」も「炊き込みメンマご飯の素(もと)」を展示。「メンマといえばラーメンというイメージを変えたい」「普段の食卓にも並ぶような、ラーメン以外の使い道や食べ方を提案したい」という思いを運営側に伝えてきた。

 その思いを受け、「manordaいわて」がカフェを使って利用者から意見や感想を集めるテストマーケティングを提案。まずは今年1月~2月にメンマを使ったおにぎりを試食として提供し、「どんなメンマ商品があると良いか」「味はどういうものが良いか」といったアンケートを取り、その意見を反映させながら6月18日に販売を始めた。

 レシピは「メンマ屋大門」が、メンマが発酵食品である点や食物繊維が豊富で低カロリーな点を生かし、「腸活」や「美肌」といったテーマを設けて6種類作った。おにぎりはご飯に具材を混ぜ込んだタイプで、テーマごとに2個セットで販売。販売期間中は週ごとに味が変わり、6月24日からの2週目は「鶏むね肉・長ネギ・ナッツ・メンマ」と「豚肉・ナス・メンマ」の美肌セット、「鶏むね肉・ブロッコリー・メンマ」と「大豆ミートそぼろ・メンマ」の高タンパク低脂質セットを販売する。

 初日から毎日売り切れになり、「来週の味は何?」と尋ねるリピーターも増えた。おにぎりの購入者には「AZLM公式アプリ」を活用してアンケートを行い、集まった意見は「メンマ屋大門」が今後の商品開発につなげる。

 「manordaいわて」の担当者・藤原百恵さんは「毎日売り切れているということに、大門の皆さんも驚いている様子だった。運営しているわれわれも味の想像がつかない具材の組み合わせも多く、それがおいしいという感想もアンケートを通じて集まっている」と話す。

 カフェを使ったテストマーケティングは、カフェを知ってもらう機会や場所の活用事例の創出につながっている。「事業者にとっては商品をPRし意見を集める機会に、われわれにとってはカフェを知ってもらう機会になり、相互の利益が生まれている」と藤原さん。「皆さんにおいしく味わってもらいながら、事業者の皆さんの力になれれば」と話す。

 価格は400円。営業時間は10時~18時。土曜・日曜・祝日定休。販売は7月5日まで。

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