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岩手の初夏の風物詩「チャグチャグ馬コ」開催 晴天の下、鈴の音響かせて

岩手銀行赤レンガ館前を通るチャグチャグ馬コ

岩手銀行赤レンガ館前を通るチャグチャグ馬コ

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 伝統行事「チャグチャグ馬コ(うまっこ)」が6月8日、滝沢・盛岡で開催された。

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 「チャグチャグ馬コ」は農用馬の日ごろの勤労への感謝といたわりの気持ちを込め、愛馬の無病息災を願う行事。華やかな装束を身に着けた馬が滝沢市の鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社から盛岡市の盛岡八幡宮までの約14キロを行進する。装束に付いた鈴が「チャグチャグ」と鳴ることが名称の由来とされている。現在は毎年6月の第2土曜に行い、岩手の初夏の風物詩としても親しまれている。

 今年は昨年より多い60頭の馬コが参加し、9時30分に鬼越蒼前神社を出発。チャグチャグ馬コの開催日は晴れる日が多く、今年も青空の下、鈴の音を「チャグチャグ」と響かせながら、ゆっくりとした足取りで行進した。沿道には多くの人が集まり、馬や乗り手の子どもたちに手を振ったり、応援の声をかけたりと、行進を温かく見守る様子が見られた。途中の休憩所では馬コは観覧に来た人と触れ合ったり、えさや水をもらったりし、4時間半ほどかけて盛岡八幡宮に到着した。

 神奈川県から観光で訪れた男性は「岩手で暮らしたこともあったが、行事を生で見るのは初めて。馬が想像していたより大きくて、近くまで来るととても迫力があった。衣装も鮮やかで、ひづめの音と鈴の音がきれいな行事だと思った」と話す。

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