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ベアレン醸造所がZOOMOへ寄付金贈呈 ツキノワグマの保全事業に活用

26日に行われた寄付金贈呈式の様子

26日に行われた寄付金贈呈式の様子

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 ベアレン醸造所(盛岡市北山1)が3月26日、盛岡市動物公園ZOOMO(新庄)とコラボレーションしたビール「姫とリオの乾杯ビール」の売り上げの一部を同園へ寄付した。

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 「姫とリオの乾杯ビール」は、ZOOMOが昨年4月にリニューアルオープンしたことに合わせて発売した記念商品。同園で飼育されている2頭のニホンツキノワグマ「姫」と「リオ」の写真を使ったラベルで、中身もオリジナルのラガービール。発売時から同商品の売り上げの一部を、野生のニホンツキノワグマの保全活動に役立てるとしていた。これまでに7000本を販売し、6万円を寄付した。

 ベアレン醸造所の嶌田洋一社長は「ベアレンはドイツ語でクマという意味。ビールをきっかけにツキノワグマの保全活動について多くの人に知ってもらいたい。人と自然の共生について、私たちも課題の一つとして考え、ZOOMOと共に活動を広げられれば」と話す。

 2023年は全国的にツキノワグマの市街地出没や人的被害が多発。ZOOMO園内にもツキノワグマが侵入し、臨時休園することもあった。一方で、同園ではツキノワグマの生態に関する正しい情報の普及や、クマと人との良好な関係づくりを目指し、ツキノワグマと人との関係に焦点を当てたシリアスボードゲーム「クマと僕らの物語」を開発するなど、自治体や保全団体と連携した普及啓発活動に取り組んでいる。

 26日に行われた寄付金贈呈式では、ZOOMOからベアレン醸造所に「クマと僕らの物語」もが贈らた。今後、ベアレン醸造所のイベントなどで体験機会を設ける予定。

 ZOOMOの辻本恒徳園長は「ZOOMOで暮らす姫とリオは来園者から人気を集める一方、山にいるクマが街に降りて来ると害獣として扱われてしまう。この現状については、われわれも問題として考えている。ボードゲームなどを通じて、クマとどう付き合うのか考えてほしい」と話す。

 4月15日には2024年版の「姫とリオの乾杯ビール」を発売。ラベルデザインを新しくし、今回はピルスナーベースのオリジナルビールで、フランス産ホップの華やかな香りが楽しめる味わいに仕上げた。価格は440円。5500本限定で、ZOOMO園内のショップのほか、県内外の小売店などで販売する。

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