盛岡市内にある国指定天然記念物の桜2本などを徒歩で巡るツアー「もりおか桜めぐりツアー」が4月6日・7日13日・14日に開催される。
案内人を務めるのは、盛岡観光コンベンション協会が運営する市民ガイド事業「盛岡ふるさとガイド」。桜が開花する時期には国指定天然記念物「石割桜」に盛岡ふるさとガイドを配置して案内を行うほか、通常のツアーコースの中でも桜を見ることはできるが、桜をメインテーマにしたツアーは今回が初めてだという。
企画の背景には、石割桜と「龍谷寺のモリオカシダレ」の2つの国指定天然記念物の桜が市内にあることを知ってもらおうという思いがある。「一つの市に天然記念物の桜が2つもあること自体が珍しい」と担当者の佐々木健一さん。「市民でもモリオカシダレのことを知らない人、石割桜は有名だが天然記念物だということは知らない人も意外と多いと思う。これをきっかけに多くの人にも盛岡の桜について知ってもらいたい」と話す。
ツアーは岩手県公会堂前を出発し、石割桜と龍谷寺のモリオカシダレのほか、同じく桜の名所で国指定史跡の「盛岡城跡公園」を約90分で巡る。コースの途中では宮沢賢治の文学碑、石川啄木の歌碑、日本の道100選に選ばれた「寺町通り」、盛岡三名水の「御田屋清水」といった名所や旧跡にも立ち寄る。
民間気象会社「ウェザーニュース」によると、盛岡のソメイヨシノの開花予想日は4月13日。石割桜とモリオカシダレは例年ソメイヨシノよりも少し早く開花するが、ツアーは桜の開花状況に関わらず実施する。
岩手近隣には弘前や角館といった桜の名所があり、花見シーズンになると盛岡観光コンベンション協会へは他県の桜の名所に関する問い合わせもあるという。「盛岡にも個性的な桜の名所があることを発信したい」と佐々木さん。「天然記念物として残っている歴史や、大切に手入れしている皆さんの存在も知ってほしい。暖かい季節に盛岡を訪れる皆さんを、見どころいっぱいの街歩きにエスコートするので楽しんもらいたい」と呼びかける。
出発時間は4月6日・13日=13時30分、7日・13日=10時30分(受け付け開始は各30分前)。料金は1,000円(小学生以下無料)。参加申し込みはウェブのフォームと電話(019-621-8800、平日9時~17時)で受け付ける。定員は各回20人。締め切りは6日・7日分が1日、13日・14日分が8日。