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矢巾町地域情報発信ステーション1周年 「行こっと」と思える場所目指して

1周年イベントでにぎわう「icotto」(写真提供=カダル)

1周年イベントでにぎわう「icotto」(写真提供=カダル)

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 矢巾町地域情報発信ステーション「icotto(いこっと)」が3月18日、開業1周年を迎えた。

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 同ステーションはJR矢幅駅東口の空きスペースを活用して2023年に開業。町内でまちづくり支援などに取り組む一般社団法人「カダル」が、矢巾町や町観光協会からの委託を受けて運営している。スタッフが常駐して地域の催し物や観光、事業者などの情報を発信するほか、物販コーナーで特産品・農産品、ハンドメード作品の販売を行っている。イベントや講座、商品発表会などの会場としても使われ、町のラジオ情報番組「やはラヂ!」の公開生放送も行われた。

 「カダル」代表の藤岡裕子さんは「決して楽な1年ではなかった」と振り返りつつ、「初めて矢巾を訪れた人から『矢巾は駅が良いね』『ここに案内所があるのが良いね』と声をかけてくれて、この場所は長く続けていく価値がある、その価値は町民の皆さんがつくってくれたんだと実感した」と笑顔を見せる。愛称の「icotto」は開業後に公募によって決定し、まだ半年ほどだが、「少しずつ覚えてもらっていて、特に子どもたちが呼んでくれるのがうれしい」と藤岡さん。

 16日には「大感謝祭」と題して、1周年を記念したイベントを開催。町内事業者によるワークショップや製品販売などを行い、普段から利用する人のほか、町外からも多くの人が訪れた。来場者の中には「普段は駅に来ないが、イベントのために足を運んだ」という町民もいたという。

 1年運営を続けて、「情報を更新し続けることの大変さ」が課題として見えてきた。「矢巾の今が感じられる、情報がアップデートされる場所」というコンセプトの下、さまざまな方法で情報発信を行ってきたが、新しい情報を集める難しさを実感しているという。

 「新しい情報をどんどん入れていかなくてはいけないし、これからは企業や事業者の情報発信にもっと力を入れたい」と藤岡さん。「学校が多い地域で受験生が駅を利用することも多いので、矢巾での暮らしがイメージしやすい情報も集めていきたい。利用者をもっと増やすことも目標。目的地としてicottoへ行こうと思ってもらえる場所にしたい」と意気込む。

 開館時間は10時~17時。

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