みちのくプロレス(滝沢市)が11月18日開催の矢巾町大会で、所属する選手たちが登場するボードゲーム「メガボルテージプロレスリング-みちのくプロレスSP-」の販売を始める。
同ゲームの基になっているのは、プロレスが題材のボードゲーム「メガボルテージプロレスリング」。プロレスの技が描かれた「技カード」を使い、プレーヤーは相手が出したカードと同じカードで技を受けた後、手札から技カードを出して攻める。受けと攻めを順番に繰り返し、先に手札がなくなったプレーヤーが勝利となるが、観客の盛り上がりを示す「ボルテージポイント」が一定数に達していないと「反則負け」となってしまう。
ゲームを開発した松本築波さんはプロレス好き。同じく好きなボードゲームとプロレスを組み合わせたいと考え、プロレスの「相手の技を受けてから攻撃する、観客を盛り上げる」といった要素を取り入れてゲームを作成した。
このゲームに感銘を受けたのが、ボードゲームを通じた地域の魅力発信などに取り組む「ボ当地制作推進委員会」の代表・たかひろうさん。プロレス好きのたかひろうさんは「実際のレスラーの技や特徴を取り入れたらより面白いのではないか」と松本さんに提案。書店「Pono books & time(ポノ ブックスアンドタイム)」の店主で、店内でプロレスを行う「本屋プロレス」などを通じてみちのくプロレスとつながりがあった小山由香理さんが2人の話を聞き、みちのくプロレスとの窓口になった。
提案を受けたみちのくプロレスは、今年30周年を迎えた記念の企画としてコラボレーションを決定。同団体に所属するザ・グレート・サスケ選手、新崎人生選手、フジタJr.ハヤト選手、MUSASHI選手の試合写真を使った技カード計16枚を追加する形とした。写真は同団体が提供し、サスケさんの「ラ・ケブラーダ」や新崎さんの「拝み渡り」など、各選手の代表的な技が採用されている。
小山さんは「プロレスファンはプロレスを見ているうちに自分も戦いたくなってくるが、選手のようには動けない。でも、ゲーム上であれば私も選手を使って戦うことができる。私も『拝み渡り』が繰り出せる。リアルなやりとりで盛り上がれる楽しさはボードゲームならでは」とゲームの楽しさを伝える。
ゲーム上で自分の好きな選手同士を戦わせる「夢のマッチメーク」ができるのも魅力の一つ。たかひろうさんは「プロレスを見るだけではなく、加わることができる夢のゲーム。皆さんの手で熱いバトルを再現してもらいたい」、松本さんは「プロレスファンのために考えたゲーム。ボードゲームの楽しさも伝わり、互いの架け橋になれば」と呼びかける。
価格は2,500円。当面の間、みちのくプロレスの大会会場を中心に販売するほか、「さわや書店」本店2階の「ボードゲーム盛岡ラボ」コーナー、「ポノ ブックスアンドタイム」でも取り扱う予定。