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都南図書館でコーヒーがテーマの企画 コーヒー店店主お薦め本の紹介も

職員たちが取材したコーヒー店についてのパネル展示。カフェ風の飾り付けも力作

職員たちが取材したコーヒー店についてのパネル展示。カフェ風の飾り付けも力作

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 盛岡市都南図書館(盛岡市永井)で現在、2023・第77回読書週間企画行事「Books&Coffee」が行われている。

コーヒーに関連した本やコーヒー店の皆さんが薦める作品などが並ぶ一角

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 10月27日に始まる全国読書週間に合わせた企画。市内のコーヒー店を紹介するパネル展とコーヒーに関連する図書の展示・貸し出しの2つを展開する。コーヒーをテーマに選んだのは、盛岡市が今年、ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ「2023年に行くべき52カ所」に取り上げられたことと、同紙の記事で盛岡の魅力としてコーヒー店や書店が紹介されていたことがきっかけとなった。パネル展では盛岡についての記事が載ったニューヨーク・タイムズ紙も展示している。

 企画の担当者は「盛岡にはたくさんのコーヒー店があり、コーヒー好きも多く、コーヒーの支出額や購入量が多いというデータもある。盛岡の魅力について何か一つに絞って紹介する時には外せない存在になっている。本や読書との相性も良い」と話す。

 1階エントランスで行うパネル展では、数あるコーヒー店の中から宮沢賢治と石川啄木に関連する4つの店舗、「喫茶 緑青」「自家焙煎(ばいせん)コーヒー屋 クラムボン」「手焼き珈琲(コーヒー)ポラン」「喫茶 あこがれ」を紹介。職員らがそれぞれ店舗へ取材を行い、店のこだわり、賢治・啄木への思い、盛岡の好きなところ、店長・店員のお薦め作品などを聞き、パネルにまとめた。パネル内にまとまらなかったエピソードは「取材こぼれ話」として小冊子で展示している。パネルには店内の様子や、同館のキャラクター「モグリ」が店で楽しむ姿を撮影した写真も添えた。

 2階閲覧室での図書の展示は、コーヒーに関する本のほか、コーヒーに合う菓子の本、コーヒーが登場する物語、賢治・啄木の作品、パネル展で紹介した店主・店員のお薦め作品などを用意。一部の図書は貸し出しも対応する。

 同時開催として、閲覧室入り口前の階段踊り場では、高校生による「高校生の読書離れ」をテーマにしたパネルディスカッションの展示も行っている。

 担当者は「実際に取材を行って展示にまとめるのは、職員にとっても数少ない機会。楽しみながら用意したので、市民の皆さんにも楽しんでもらえるとうれしい。この秋は読書とコーヒーの世界に浸ってみて」と呼びかける。

 開館時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。11月12日まで。

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