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セブン―イレブンで「いわての食財応援フェア」 地域色濃くし、食材の魅力を発信

フェアで発売する8品と7つの県産食材

フェアで発売する8品と7つの県産食材

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 岩手県産の食材を使う商品8品を展開する「いわての食財応援フェア」が9月19日、県内のセブン―イレブン152店舗で始まった。

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 「セブン―イレブン・ジャパン」(東京都)は現在、全国各地の代表的な食材やなじみのあるメニューを採用した商品開発と、地産地消を推進する「地域フェア」を展開している。岩手県は同社と2009(平成21)年に「地域活性化包括連携協定」を締結し、県産食材を使った商品を販売してきた。今回は7つの食材を使った8品を同時に発売。フェアという形で複数の商品を販売するのは初めての試みとなる。

 販売するのは、「岩手県岩泉町産茎わさびとしらすのおむすび」(150円税別)、「一関名物あんかけかつ丼 岩手県産地養豚使用」(630円税別)、「鶏中華そば 岩手県産菜彩鶏使用」(598円税別)、「岩手葛巻町産牛乳を味わうマカロニグラタン」(370円税別)、「期間限定いわて春みどりのコールスローサラダ」(230円税別)、「岩手県産二子さといものいもの子汁」(398円税別)、「岩手葛巻町産牛乳を味わうホワイトロールケーキ」(220円税別)、「岩手県産山ぶどう果汁使用 もちとろレアチーズ」(150円税別)」。

 「二子さといも」と茎わさびを使うのは今回が初めて。「県民に喜んでもらおう」という思いを込め、地域色を濃くした商品も展開しているという同社商品本部東北地区シニアマーチャンタイザーの子出藤優さんは「たとえば『いものこ汁』は地元の皆さんに監修してもらっている。県民の皆さんも知らない食材やグルメ、身近すぎて注目されない食材もあると思う。フェアを通じて、地域の魅力がもっと広く伝わればうれしい」と話す。

 19日には同社関係者らが達増拓也県知事を表敬訪問し、フェアの開催と商品の発売を報告した。達増知事は、茎わさびのおむすび、いもの子汁、ホワイトロールケーキの3品を試食。「おむすびは食べる前から茎わさびの香りを感じる。どこを食べてもしっかり味がして存在感もある。いもの子汁は家庭的で、まさに地元の味。自分で作ろうと思うと大変だが、気軽に味わえるのが良い。ロールケーキも甘すぎず、食べやすい」と感想を伝えた。

 同社オペレーション本部本部長の飯沼一丈さんは「各地で行っているフェアの中でも、これだけの食材を使って多くの商品を開発するのは珍しく、本社などでも話題になっている。何よりも、生産者の皆さんのおかげ。今後も県と連携し、地域の皆さんのニーズに合わせた店舗作りや商品展開を進めたい」と話した。

 達増知事は「一度に8品ということで、岩手の食材に囲まれて過ごすことができる。ヤマブドウのようななじみのある食材から、茎わさびのようにもっと知ってもらいたい食材までがそろっている。実りの秋を迎えた収穫期の今、生産者の励みにもなる」と伝えた。

 10月2日まで。県内のセブン―イレブンで開催するほか、商品の一部は東北6県の店舗でも販売する。

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