岩手県内の酒蔵やワイナリー、醸造所などが参加する有料試飲会「いわて酒ノ宴（えん）2023 in もりおか」が9月30日・10月1日、もりおか歴史文化館前で開催される。

　同イベントの主催は盛岡広域元気まるごと発信事業実行委員会。事務局を務める盛岡広域振興局では、盛岡市内と近隣地域に酒蔵やワイナリー、ブルワリーが多いことから、各メーカーを巡るスタンプラリーを実施するなど「酒蔵ツーリズム」の発信に力を入れてきた。

　その一方、施設を訪れるだけの企画では、造り手の思いや各メーカーの魅力が伝わりづらいという課題も抱えていた。そこで、造り手と消費者が触れ合い、試飲を通じて交流し合うイベントとして、「いわて酒ノ宴」を初めて開催する。

　今回は県内の23メーカーが出店。日本酒、ビール、ワインのほか、果物を使った発泡酒「サイダー」や、ハーブなどを使ったリキュールを造るメーカーも参加する。各メーカーが用意するのは115種類を予定。来場者は各メーカーのブースを訪れ、試飲チケットと交換する。試飲用のほか、販売用の商品もあり、気に入ったものは購入もできる。

　当日は県産食材を使ったグルメと郷土芸能が楽しめる「もりおか広域まるごとフェア」と「いわて盛岡復興フェスタ」も同時開催。グルメエリアは試飲チケットを持っていない人も入場可能で、酒エリアでは試飲はできないが、販売用の商品が購入できる。

　盛岡広域振興局経営企画部産業振興室の渡邉恵理子さんは「岩手のお酒は、とにかくバラエティーに富んでいる。日本酒にビール、ワイン、最近ではサイダーやリキュールのメーカーも人気。さまざまなお酒が楽しめる土地であることは岩手の魅力の一つだと思う。普段はこれしか飲まないという人も、造り手の皆さんに相談したり、会話を楽しんだりしながら、新しい味や飲んで見たかったお酒を試してほしい」と話す。

　開催時間は11時～17時（最終日は16時終了）。雨天決行。チケットは2,000円（前売りは試飲チケット10枚、当日は7枚付き）。前売りチケット引換券は岩手県庁生協、パルクアベニュー・カワトク、フェザンのほか、全国のローソン・ミニストップで取り扱う。