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「アーツライブいわて2023」開催へ 岩手7カ所で文化芸術活動を後押し

企画運営に携わる関係者とダンサーの森下さん(中央)・中村さん(中央右)・酒井さん(中央左)

企画運営に携わる関係者とダンサーの森下さん(中央)・中村さん(中央右)・酒井さん(中央左)

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 岩手県各所で文化芸術活動に関するイベントを行う「アーツライブいわて2023」が8月11日に始まる。

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 「アーツライブいわて」は新型コロナ禍からの文化芸術活動の再興と地域の文化芸術の振興を目的に、文化庁の支援を受けて全国規模で実施されている「JAPAN LIVE YELL project」の一環。岩手では2020年度に始まり、県内で音楽・演劇・ダンス・芸能・美術に関連するイベントや取り組みを展開してきた。

 今年は盛岡市・紫波町・一関市・奥州市・宮古市・野田村・二戸市でイベントを開催。盛岡と紫波の県央エリアは11月から、アーティストが地域に滞在して作品づくりに取り組む「アーティスト・イン・レジデンス」を軸に、地域が持つ歴史的建造物や都市景観を生かして作品の展示や上演を行う「ユニークアベニュー活用型 IWATE AIR/AIR(エアエア)」の企画を行う。

 紫波は国指定重要文化財である「日詰平井邸」を起点としたアートプロジェクト「ひづめ百年文化祭」を11月10日~12日に開催。イラストレーター・画家の小池アミイゴさんによるワークショップ、青森県八戸市の「東十日市えんぶり組」による「八戸えんぶり」の披露、同町出身の津軽三味線奏者・藤原翼さんの演奏、同町に伝わる郷土芸能の披露、自主上映団体「シワキネマ」による映画上映会などを行う。

 盛岡では、旧石井県令邸、岩手県公会堂、岩手銀行赤レンガ館、もりおか啄木・賢治青春館の4会場を周遊しながら作品を鑑賞する「MORIOKA ARTS TRAVERSE~もりおか周遊舞台芸術祭~」を11月23日~26日に開催。各施設で芸術作品の展示や演劇作品の上演、ダンス公演、クラシック音楽コンサートを行う。

 8月13日には、宮古市での取り組み「劇場演劇部」の一環として、市内の高校生2人とプロアーティストが交流して作った演劇作品「遠い君ほどわたしから遠ざかる速度が速い」の盛岡公演を行う。会場は風のスタジオ(盛岡市肴町)で、料金は一般=1,000円、18歳以下=500円(当日は各500円増し)。

 8月7日に岩手銀行赤レンガ館で行われた記者発表では、11月に同施設で公演を行うダンサーの森下真樹さんらが、ベートーベンの楽曲に合わせてダンスパフォーマンスを披露。森下さんは現在、公演に向けて市内の稽古場で制作に取り組む。森下さんは「この建物は重厚だけど、開かれた空間だと感じた。ベートーベンの曲の重さや、クラシック音楽の持つ軽快さと合っている。制作中には中津川で涼んだり、さんさ踊りを見たりした。今度は岩手山にも登る予定。岩手を存分に味わって、作品に生かしたい」と話す。

 県内で行う各イベントの内容は、いわてアートサポートセンターのウェブサイトに記載する。

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