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盛岡・仙北町駅のスイカが話題に Suicaデビュー祝って、すくすく成長中

駅員や利用者に見守られて元気に成長中のスイカ。間もなく大きなプランターへ引っ越し予定

駅員や利用者に見守られて元気に成長中のスイカ。間もなく大きなプランターへ引っ越し予定

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 JR仙北町駅(盛岡市仙北2)で現在、交通系ICカード「Suica」の岩手県内18駅での利用開始を祝って、スイカの栽培が行われている。

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 県内では2014(平成26)年に、一ノ関と平泉の2駅でSuicaの利用が開始。5月27日からは新たに東北本線の北上~盛岡間、田沢湖線の盛岡~雫石間、釜石線の花巻~新花巻間の18駅で利用が始まった。Suicaのほか全国相互利用対象の交通系ICカードと、「Iwate Green Pass」や「iGUCA」などの地域連携ICカードも利用可能。

 5月16日から構内の花壇でスイカを育て始めた。Suicaとスイカを掛けたアイデアを思い付いたのは、駅員の加藤諒さん。「仙北町駅は待合室も小さく、構内のスペースも限られていて、Suicaの利用開始を大々的に告知することは難しい。利用者の皆さんの記憶に残る、インパクトのある方法で岩手でのSuicaデビューを伝えたいと考えた」と話す。

 苗は駅近くの種苗店で購入。花壇にプランターを置き、「5月27日 Suicaデビューを祝して 仙北町駅スイカを育て始めました」という貼り紙をしたところ、利用者の間で話題となった。その後、利用者が撮影したスイカと貼り紙の写真がSNS上で注目を集め、「ニュースやSNSで見た」「大きく育つといいね」と声を掛ける利用者も増えたという。反響の大きさに加藤さんは「まさかこんなに注目されるなんて。とても驚いている」と笑う。

 スイカの苗は駅員や利用者に見守られて順調に成長中。つるが伸び、購入時の倍ほどの大きさになった。成長の様子を見ながら、今よりも大きなプランターへ植え替える予定。「元気に大きくなってくれたので、注目を集めてくれたご褒美に新しく大きな家を用意した。もう少ししたら引っ越しする」と笑顔の加藤さん。「実がなったら駅員みんなで食べようか」という話も出ているという。

 花壇には、スイカのほかにも加藤さんが植えたラベンダーやナデシコが咲き、夏に向けて植えたヒマワリの芽も出てきている。加藤さんは「この花壇が駅を利用する皆さんの癒やしになれば。スイカも皆さんが温かく見守ってくれるおかげですくすく育っている。これからの成長を利用者も駅員と一緒に楽しんでもらいたい」と呼びかける。

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