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ベアレンビールが20周年 岩手を「かける」1年に、企画アイデア一般公募

ベアレン醸造所の本社工場。20周年のポスターも

ベアレン醸造所の本社工場。20周年のポスターも

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 「ベアレン醸造所」(盛岡市北山1)が現在、同社が製造する「ベアレンビール」の20周年を記念して、企画のアイデアを一般公募する「ベアレンとカケルプロジェクト」を行っている。

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 同社は地ビール会社として2001(平成13)年に設立。2003(平成15)年に初めてのベアレンビール「コローニア」を製造し、今年で20周年を迎える。節目を迎えるに当たり、同社では有志によるプロジェクトチームを立ち上げて昨年から記念企画を考えてきたという。特に重視したのが「何のために、何をするのか」という点だった。

 「20年前がもっと遠い過去のようだ」と社長の嶌田洋一さん。「私たちはおいしいビールを造って地元岩手に根差していくことを続けてきた。岩手が誇るビールでありたい、もっと岩手の皆さんに飲んでもらいたい、地域文化として長く飲まれるようなビールになりたい、それを通じて岩手を元気にしたいという思いを、この機会に伝えていきたい」と話す。

 検討を重ねる中で出てきたのが「自分たちで全てを決めずに、皆さんからアイデアをもらってコラボしてみるのはどうか」という案だった。それを生かし、公募で集まったアイデアをベアレンビールと掛け合わせて実現する「ベアレンとカケルプロジェクト」とした。

 応募対象は個人や企業・団体を問わない。アイデアの内容にも制限は設けず、ビールに関係がないものでも応募可能。集まったアイデアは同社が検討した上で、採用の可否を返答する。本年度中に実現するため、秋ごろをめどに募集を締め切る。

 プロジェクト名の「カケル」には、「掛け合わせる」や「架け橋になる」といった思いのほか、「ベアレンが岩手を駆け回る」といった意味も込めた。今後は、走ったルートで文字を書く「GPSラン」を県内全市町村で行うなど、「カケル」にちなんだ関連企画も進めていく予定。

 募集を始めてから、すでにたくさんのアイデアが集まっているという。嶌田さんは「この20年でさまざまな地域課題が見えてくる中、ベアレンが何の役に立てるのか考えている。その思いを一層強く持って、多くの人と関わっていきたい。私たちが思い付かないようなアイデアが出てくると面白い。自由な発想で何でも気軽に提案してもらいたい。私たちが皆さんの架け橋になり、駆け回って岩手を盛り上げる」と呼びかける。

 応募は20周年の特設サイトで受け付ける。採用されたアイデアや関連企画についてはウェブサイトやブログで紹介する予定。

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