漫画「ゴルゴ13」のキャラクターが海洋ごみの削減を呼びかけるラッピングバスの出発式が、4月15日に盛岡駅西口で行われた。
バスの後部には「ポイ捨てをするな 俺はいつもみているぞ」と目を光らせるデューク東郷も
同バスは海洋ごみ削減に向けた啓発活動などに取り組む一般社団法人「ブルーオーシャン岩手」と日本財団が協働で企画。岩手県交通の車両に、岩手に縁がある漫画家さいとう・たかをさんの代表作「ゴルゴ13」の主人公・デューク東郷のイラストや岩手の海の写真を使った特別ラッピングを施した。
ラッピングバスの運行は、世界的に深刻化する海洋ごみ問題の周知啓発を図るために実施。海に流出するごみの約8割は陸域で発生し、発生原因の一つには「ポイ捨て」が挙げられているという。バスには海洋ごみを減らすためにポイ捨てしないよう地域に呼びかけるメッセージを入れ、デューク東郷が「ポイ捨てをするな 俺はいつもみているぞ」「海ごみは街からもでている」「岩手の青い海を守る」と力強いメッセージとともに鋭い視線を光らせている。
バスの運行に合わせ、岩手県交通の都南営業所など2カ所に「ゴルゴ13」ごみ箱も設置予定。ごみ箱にはデューク東郷の等身大パネルが付き、「俺のうしろにごみを捨てるな!」というセリフが添えられている。このほか、盛岡市内や県内沿岸地域でのごみ拾い活動や啓発活動も予定されている。
ラッピングバスは来年3月いっぱいまで、都南営業所を拠点に盛岡市内を運行する。