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学生らが音楽で肴町商店街ににぎわいづくり 地域盛り上げ、挑戦続ける

3月に行われた「Snack Jack」の出演者の皆さん(snack jack提供)

3月に行われた「Snack Jack」の出演者の皆さん(snack jack提供)

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 学生が主体となって運営する音楽イベント「Snack Jack(スナックジャック)」が4月23日、盛岡市肴町商店街アーケード内の元肴町ホームセンター周辺で開催される。

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 同イベントは盛岡市内・岩手県内の大学に通う9人が運営。アコースティック限定の音楽ライブを中心とした内容で、インスタグラムを通じて出演者を募り、毎月月末の土曜・日曜のいずれかで月1回の開催を続けている。イベント名の「Snack」は肴町を表し、「Jack」は乗っ取るという意味や、成功を意味する「Jack pot」にかけてあり、「若者が肴町を乗っ取って盛り上げ、出演する側も見る側も成功する空間」を目指している。

 代表の渡部貴斗さんは音楽好きで、バンドのギターボーカルとしても活動している。渡部さんが憧れていたのが「路上ライブ」。「路上ライブをするアーティストの動画を見て、自分もいつかやってみたいと思い続けていた」と渡部さん。その一方、市内には自由に路上ライブができるような場所がなく、「場所がないなら自分で作ろう」と考えたのが「Snack Jack」を立ち上げるきっかけになった。

 渡部さんがイベントの会場に選んだのは、肴町商店街のアーケード「ホットライン肴町」。屋根があり天候を問わないこと、店同士の交流があり昔ながらの商店街らしさが残ること、地域活性化につなげられそうなことなどが決め手となった。商店街側に提案すると好意的に受け止められ、場所を貸してくれるなど協力が得られたという。

 イベントは昨年7月に開始。告知は直前に行い、観客用の椅子はなく、楽器とマイク1本、イベントを知らせる張り紙だけで始まった。開催を続けることで認知度が向上。出演希望者や観客も増え、現在はキッチンカーの出店も行っている。出演者の幅も広がり、社会人や高校生も参加している。

 冬場の寒さの中、商店街側から「やめた方がいい」と言われても開催を続けた。渡部さんは「商店街の皆さんからアドバイスをもらったり、声をかけられたり、関係性の変化や深まりも感じてきた」と喜ぶ。渡部さんは現在4年生。最近は今後の引き継ぎが悩み。商店街側からも「ずっと続けてほしい」という声が届いている。「現状は成功しているといえるが、この先どうしていくかが課題。できれば誰かに続けてもらいたい」と話す。

 23日の開催分については、17日の12時まで出演者のエントリーを受け付ける。対象は高校生から30歳までで、一組の人数は問わない。今後の開催分についても順次募集する。渡部さんは「見る人も出る人も、運営する私たちが困るくらいにもっと人が増えたらうれしい。商店街と地域を盛り上げるチャレンジを続けたい。私たちの手で、肴町を生き返らせよう」と呼びかける。

 開催時間は12時~16時。観覧無料だが、運営費を賄う募金への協力を呼びかけている。最新情報はインスタグラムで発信する。

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