盛岡市は現在、市民や盛岡ファンなどが感じる盛岡の魅力を募集・共有する企画「あなたの好きな『盛岡』を教えてください」を行っている。
同企画は、米国のニューヨーク・タイムズ(電子版)が1月12日に発表した「2023年に行くべき52カ所」の一つに盛岡が選出されたことを受けて立ち上げた。発表後、「なぜ盛岡が?」という反響とともに、「ありのままの盛岡が好き」「観光的な側面以外も良い」といった盛岡ファンからの声も多く集まっていた。
市広聴広報課の司東真子さんは「こういった評価は盛岡の普段の暮らしや景色が守られてきた結果だと思っている。文化、歴史、食など昔から紡がれてきたものが盛岡にはたくさんあり、市民やファンの中にそれぞれが思う盛岡の魅力があるのだと改めて感じた」と話す。
今回は「一人一人が感じている盛岡の魅力」を発信するきっかけをつくるため、SNSでの共有や市の広報媒体を活用したPRを企画。「盛岡のここが好きという話は、市民でも何かきっかけがないとしないと思う」と司東さん。盛岡で暮らす人や盛岡好きの人と一緒に魅力を再発見することも目的の一つとした。
企画では、個人のSNSを通じてハッシュタグ「#私の好きな盛岡」と「#morioka」を付けて投稿を呼びかける。投稿は写真や動画、イラスト、テキストのみでも可能。SNSの種類も問わない。
市のウェブサイトとLINEの応募フォームで盛岡に関連する写真も募集する。市内で撮影したものか市外から盛岡を望むような構図で撮影したもので、自然や街並みの景色、祭り、伝統文化、食、店など撮影者が「盛岡の魅力」と感じる写真を募る。集まった写真は市の広報媒体に掲載する。
企画は2月8日に始まり、SNS上や応募フォームには観光地やイベントだけではなく、何気ない日常の風景やよく行く店を紹介する投稿も寄せられ、県外からの投稿もある。広聴広報課の職員らも投稿を読みながら、「分かる」と共感したり、「こんなところがあるんだ」と驚いたりしているという。
司東さんは「それぞれに好きな盛岡があって、どの投稿もすてきだと感じている。どんなことでも良いので、皆さんが好きな盛岡を教えてほしい。それを互いに共有することで、一緒に盛岡の魅力を再発見したい」と呼びかける。
3月10日まで。