ジェラートショップ&チーズ工房「たまやま温泉Lab(ラボ)」(盛岡市下田)が1月26日、ホエイを使ったリキュール「もりおかホエイリキュール」を発売した。
盛岡産の生乳を使ったチーズ作りに取り組む同工房。代表の一ノ渡渉さんは「150グラムのチーズを作るのに使う牛乳は約1キロ。ほとんどはホエイ(乳清)になっていると言える」と話す。ホエイは基本的に廃棄するため、「もったいない。何か使い道はないか」という思いから活用方法を探っていた。
「どうせなら誰もやっていないことに挑戦したかった」と一ノ渡さん。岩手県内の事業者などが参加するイベントで、ハーブリキュールなどの製造販売を手がける「金ケ崎薬草酒造」と出会ったことをきっかけにホエイをリキュールの材料として使うアイデアを思い付いた。
陸前高田市で生産されている「北限のゆず」も使用。アルコールにユズを漬け込むことでユズ独特の苦みやえぐみを出さないように仕上げ、アルコール度数を調整する水分としてホエイを加えている。ヨーグルトのような甘酸っぱい香りと味わいと、ユズの爽やかな風味が特徴。氷を入れたグラスにリキュールを注ぎ、炭酸水で割って飲むのがお勧めだという。瓶はユズのような丸い形を選んだ。
一ノ渡さんは「ホエイのリキュールは日本でも世界でも珍しい商品。ユズとホエイの味と香りと、優しい乳白色のかわいい見た目も楽しめるお酒が完成した。新しい盛岡の商品を幅広い世代の皆さんに楽しんでもらいたい」と呼びかける。
価格は180ミリリットル入り=1,980円。「ユートランド姫神」(盛岡市)でのみ取り扱う。