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盛岡のミニコミ誌、「2023年に訪れるため」のセット販売 普段の姿を伝えて

散歩とコーヒー、クラフトと暮らしをテーマにした2つのセット

散歩とコーヒー、クラフトと暮らしをテーマにした2つのセット

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 盛岡のミニコミ誌「てくり」が1月17日、「2023年に訪れるために読む・盛岡『てくり』セット」の販売をオンラインストアで始めた。

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 同誌は2005(平成17)年に創刊。「盛岡のふだん」をテーマに、文化や食、風景、工芸、アートなどのテーマに沿って、そのテーマに関わる人や物事などを取り上げてきた。今回のセット販売は、米国のニューヨーク・タイムズ(電子版)が発表した「2023年に行くべき52カ所」の一つに盛岡が選出されたことがきっかけとなった。

 同誌の編集・発行を行っている「まちの編集室」のメンバーの一人、木村敦子さんは地元紙などの報道によって選出について知った。ニューヨーク・タイムズの記事の記事を読んだ人からは「紹介している内容が少し『てくり』っぽい」という声もあったという。「時代が私たちに追い付いた、なんて気持ちも少しだけある」と笑う木村さん。「『盛岡は何もない』という人もいるけど、盛岡には伝えたい物事や店、歴史がたくさんある。それを伝えたい、再認識してほしい、という思いも込めて発行を続けてきた」と話す。

 以前から既刊をセット販売するアイデアはあったが、実際に販売するのは初めて。ニューヨーク・タイムズの記事中で触れられた、歩いて回れる街・コーヒー・建物・風景・個人店などの項目に合わせて、既刊の中から5冊を選んだ。セットは2種類でコーヒーの話題を掲載した号を中心にランドスケープや書店についての特集号をセットにした「WALKING & COFFEE STORY」、クラフトと暮らし・なりわいをテーマにした「CRAFT & LIFE STORY」。販売初日から大きな反響があり、一晩で200冊40セットの注文があったという。

 春には新しい号を発行する予定。「2023年に行くべき52カ所」に選ばれたことについては、意識した内容を入れたり、今後の特集に生かしたりする考えもある。木村さんは「『てくり』は盛岡の普段をつづってきた。ハレとケで表すならケの雑誌。盛岡の成り立ちを知るためには良い本だと思っている。日本全国、そして世界から注目を集める今、私たちが蓄積していたものを広く知ってもらいたい。盛岡を訪れる前の予習に役立ててもらえれば」と呼びかける。

 1セット3,300円。「くらしかONLINE STORE」で取り扱う。

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