盛岡市内の八幡通りで現在、十二支柄のイルミネーションが点灯している。
市内中心市街地エリアの7会場でイルミネーションを点灯するイベント「もりおかイルミネーションブライト 2022-2023」の一環として行っているもの。盛岡城跡公園もりおか歴史文化館前広場をメイン会場に、八幡町通り、肴町商店街、大通商店街、木伏緑地、盛岡駅前通商店街、材木町商店街で期間中に順次点灯していく。八幡町通りはメイン会場に続く2カ所目の点灯エリアとして12月23日に始まった。
八幡通りを含む八幡町周辺の活性化などに取り組む「もりおか八幡界隈(かいわい)まちづくりの会」では、「八幡通りが会場になるとしたらどんなイルミネーションができるだろうか」と考えてきた。同会会長の大石仁雄さんは「通りに沿ってロープ状のライトを付けるアイデアもあったが、ただ飾り付けただけでは見映えがしないのではないか、という思いもあった」と話す。
ほかの地域で行われているイルミネーションを参考にしながら選んだのは、通りを生かしたアーチ状の形。静かな街並みに合わせ、大掛かりなものではなく、街灯に1つずつ取り付けるスタイルにした。八幡通りが盛岡八幡宮に続く道であることや、同宮には十二支神社があること、正面参道の敷石に十二支の文字がそれぞれ刻まれていることから、モチーフは十二支に決めたという。12のイルミネーションが盛岡八幡宮までの通りを彩る。
イルミネーションはLEDチューブライトを金網に取り付け、十二支にちなんだイラストを描く。チューブライトの特性を生かして、それぞれのイラストは一筆書きで、試行錯誤しながら制作。昼間に盛岡八幡宮を参拝する人も多いことから、ライトを点灯していない時間でも何が描かれているか分かるように工夫している。
通りには一般住宅もあることから、ライトも派手な点滅や色合いは避け、素朴なイルミネーションに仕上げた。一つ一つのイルミネーションの下で立ち止まって撮影する人の姿もあるという。
大石さんは「派手さはないが、アイデアは光っている。優しい光で八幡通りを訪れる皆さんを迎えたい」と話す。
点灯時間は17時~22時。2月18日まで。