「2022年度第3回盛岡芸妓（げいぎ）お座敷体験講座」が11月26日、「料亭 駒龍」（盛岡市本町通1）で行われる。

　明治時代から続く「盛岡芸妓」の歴史と華やかな世界を広めようと2015（平成27）年に始まった同講座。毎年全3回ほどを計画し、2020年以降は新型コロナウイルス感染症の影響もあり中止となる回も多かったが、人数制限や内容変更など感染症対策を取り入れながら開催を続けてきた。

　8年目となる本年度は、参加者を新型コロナワクチンを3回以上接種した人に限定して行ってきた。講座を企画する盛岡観光コンベンション協会の新田英子さんは「コロナ禍の中、芸妓の皆さんもお座敷がキャンセルになったり、伝統芸能として歌や踊りを披露する場が減ったりと、大変な状況にあった。講座を楽しみにしている皆さんのためにも、私たちもどうにか講座を続けていこうと試行錯誤している」と話す。

　第1回、第2回は「もりおか町家物語館」を会場に小規模で実施。講座の後、料亭の弁当を持ち帰る形式とした。第3回は料亭を会場に昼懐石料理も提供予定。食事を楽しんだ後に、芸妓による季節の踊りと歌の披露、お座敷遊び、記念撮影を行う。感染症対策のため食事中以外はマスクを着用し、感染拡大の状況によっては内容を変更する場合もある。

　踊りや歌の演目、お座敷遊びの内容については「当日のお楽しみ」。「盛岡芸妓といえば『金山踊（かなやまおどり）からめ節』。お座敷遊びも定番でいえばジャンケンのような『とらとら』がある。どんな演目か当日までドキドキワクワクしてほしい」と新田さん。「ようやくコロナ禍前のような形で開催できるようになってきた。料亭での講座は、芸妓さんを招く本来のお座敷の雰囲気を味わえると思う。貴重な機会を多くの人に楽しんでもらえれば」と呼びかける。

　開催時間は12時～14時。料金は8,000円。定員は36人。チケットはプラザおでって2階観光文化情報プラザで取り扱う。販売は今月17日まで（定員になり次第終了）。