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南昌荘で恒例の紅葉ライトアップ モミジの赤色濃く、鮮やかな景色照らす

赤や黄色のモミジと松の葉の緑が鮮やかに照らされた庭園

赤や黄色のモミジと松の葉の緑が鮮やかに照らされた庭園

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 国の登録記念物、盛岡市指定の保護庭園・景観重要建造物で、いわて生協所有の「南昌荘」(盛岡市清水町)で11月9日から、「紅葉の庭園ライトアップ」が始まった。

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 同施設の紅葉ライトアップは2010(平成22)年に始まり、今年で13回目を迎える。庭園には約30本のモミジを中心に、紅葉する樹木約40本が植えられ、毎年紅葉の見頃に合わせて開館時間を延長し、ライトアップを行っている。今年は15基のライトを設置し、赤や黄色、オレンジに色づいた木々の葉を美しく照らし出す。

 施設は周囲を住宅街に囲まれているため、周辺の公園などと比べてゆっくりとしたペースで色づくのが特徴。ライトアップの期間は前年の紅葉などを参考に決めるが、早すぎたり遅すぎたりしないかどうかが毎年の悩みの種だという。

 同施設の牧野典子さんは「今年も例年通りに見頃になっている。今がちょうどいい時期。今年は特にモミジの赤色が濃いように感じる。庭園には黄色に色づくモミジもあるので、赤・黄色の葉っぱと、緑色の松葉の組み合わせが色鮮やかで美しい」と話す。

 ライトアップの初日は多くの人が訪れ、庭園はにぎわいを見せた。市内から足を運んだ女性は「昼間は仕事や家事があってなかなか来ることができない。秋のライトアップの時期には仕事帰りに立ち寄ることができるので、毎年写真を撮りに来るのを楽しみにしている。池の水に写ったモミジを撮るのが特に好き」と話す。

 ライトアップ期間中、10日18時からは山口流しの笛コンサート、12日・13日には工芸展が開かれる。「夜は冷えるので暖かい服装で来るのを忘れずに。雨の日には屋内から眺めるのもお勧め。板の間に映り込む『床もみじ』を楽しんで」と牧野さん。「紅葉の赤色からは力をもらえるように感じる。コロナ禍で落ち着かない日々がずっと続いているので、美しい景色でほっとしてもらいたい」と呼びかける。

 期間中の開館時間は10時~19時30分(最終入場は19時)。入園料は大人=300円、小中学生=150円。ライトアップは今月13日まで。

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