吹奏楽をテーマにしたラジオ番組が話題に-中身はトークバラエティー

エフエム岩手で行われた番組の収録風景。明内さんの玄人はだしなトークが炸裂する。写真中央が明内さん、左が澤田さん、右が畠山さん

エフエム岩手で行われた番組の収録風景。明内さんの玄人はだしなトークが炸裂する。写真中央が明内さん、左が澤田さん、右が畠山さん

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 エフエム岩手(盛岡=76.1MHz)のラジオ番組「BRA-BAN!」(ブラバン)が、岩手県内の吹奏楽愛好家から注目を集めている。

番組スタッフとゲスト

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 同番組は、岩手のブラスバンド(吹奏楽団)の魅力を発掘する番組で、昨年の12月上旬にスタート。盛岡市内の広告代理店に務める明内一師(みょうない・かずし)さんが企画し、自ら番組ナビゲーターも務めながら、県内にあるアマチュアのブラスバンド団体や指揮者、音楽関係者を紹介する。

 表向きは音楽番組を装いながら、放送でかける曲はBGMを除いて1曲のみ。目立ちたがり屋を自称する明内さんが「とにかく、しゃべりたかった」ことから番組を構成。「トークが中心なので、『吹奏楽トークバラエティー』といってもいいかも」と話す。

 ただし、明内さんもこれまでマイクの前でしゃべったことのない、まさに「ド素人」。番組では「メールで誘った」というアシスタントに、同じブラスバンド「パシフィック・ブラス・オルケスタ」で演奏を共にした「マルコ」こと澤田真理子さん、「オオバ」こと畠山志穂さんの2人を迎えて進行する。

 現在は「フリー」のトローンボーン奏者で高校時代からブラスバンドに親しんできた明内さん。番組を始めるきっかけは「学生時代にブラスバンド部に所属しても、卒業するとやめてしまう人が多く、続ける人が意外に少ない」ことから。「でも、ブラスバンドってやればやるほど楽しい。ヘタはヘタなりに、私のように楽譜が読めなくても楽しめる」と笑う。

 「根暗なイメージを吹っ飛ばしたい」と明内さん。「吹奏楽というと、小難しくて、敷居が高いと誤解されるが、実は文化系というより体育会系。腹筋だってすごいんです」とも。

 この日、番組にゲスト参加した吹奏楽団団長の男性は「県内のブラバン業界からの期待は高いし、影響力もあると思う」と期待を寄せる。放送開始1カ月ながら、早くも「業界」関係者からの注目度は高まっているようだ。

 岩手県内には中・高・大学の吹奏楽部を除いた、社会人で構成するアマチュア吹奏楽団が31団体あり、定期演奏会やイベントなどで、それぞれ年間10回程度の演奏を行っているという。

 放送時間は毎週木曜19時30分~55分。

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