「岩手の海岸」を激写-山岳写真家が写真展、「やませ」をとらえた作品も

陸中海岸を撮影した多賀谷さんの作品のひとつ(展示作品とは別)

陸中海岸を撮影した多賀谷さんの作品のひとつ(展示作品とは別)

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 雫石町の網張温泉にある網張ビジターセンター(雫石町、TEL 019-639-3777)で現在、写真展「岩手の海と森:リアスの海岸風景」が開かれている。

 同展は、関西地方の大学で教鞭を執りながら岩手の自然に魅せられた山岳写真家・多賀谷真吾さん(東黒石野)が約4年にわたり、宮古から釜石にかけての「陸中海岸の風景」をペンタックスの中判カメラを担いで訪ね歩き撮影したもの。出品点数は10点と多くはないが、徒歩やカヤックを移動手段とした、日常ではたどり着けない撮影ポイントからとらええた「新しい岩手の風景」を見せる。作品の中には「やませ」が発生する一瞬をとらえた貴重な写真も。

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 季節を問わず岩手の自然を撮り続ける多賀谷さん。「陸中海岸は断崖絶壁が海中にまで落ち込んでいるので観光としてはあまり注目されていないが、その分知られざる自然が残っている。特に海と森が一体化した自然は陸中海岸の大きな特徴」と話す。「岩手の自然はやませに代表されるように、冷涼で厳しいと言われるが、それは人間、とりわけ農耕社会の視点。この気候がるからこそはぐくまれてきたブナや赤松などの森が沿岸にはある。そんな自然を写真から読み取ってもらえれば」とも。

 開催時間は9時~18時。火曜休館。観覧無料。2月28日まで。