「もりおか町家物語館」(盛岡市鉈屋町)の「浜藤ホール」と「風の広場」で10月16日、「浜藤の酒蔵ブックマーケット2022-Autumn-」が開かれる。
同館では2018(平成30)年から、古本や自主製作本、しおりなどの読書グッズを販売する「浜藤古本市」を開催。今年からは「ブックマーケット」にタイトルに変え、読み聞かせや演奏会などを組み合わせた、本にまつわる複合イベントとして展開している。コロナ禍の影響により年1回に減らして続けていたが、今年は5月に続き2回目の開催となる。
新たな試みとして今年からテーマを設けている。今回のテーマは芸術の秋や読書の秋にちなみ「秋を楽しむ本と音楽」とした。これまでの出展者の中にCDやレコードを扱う人がいたことや、ブックマーケットに併せてコンサートを行うアイデアがあったことから思い付いたという。
担当者の千葉剣吾さんは「前回のテーマは『こどもに読ませたい本』だったので、今回は少し大人っぽく、シックな雰囲気にしてみた。大人っぽいとは言っても、どんな人も入りやすい雰囲気は大事にしている」と話す。「テーマを設けたことによって、来場しやすいという人も増えたように感じる。前回は子ども向けのテーマを設定したことで、親子や家族での来場者が多かった」とも。
今回は19店舗が出店。今回は浜藤ホールだけではなく、外の広場にも会場を広げた。出店者はテーマに合わせた音楽関係の本のほか、レコード、CD、さまざまなジャンルの古本、自主制作本、関連グッズなどを販売する。当日11時からは館内の大正蔵2階で絵本読み聞かせ会、13時30分からと15時からは浜藤ホールのステージでミニクラシックコンサートも行われる。読み聞かせ・コンサートは鑑賞無料。
千葉さんは「本をきっかけに鉈屋町ににぎわいをつくることができれば。19店舗はこれまでの開催でも多い方。テーマごとに出店者のジャンルが広がり、マニア向けの出店も増えたように思う。掘り出し物があるかもしれないので、探しに来て見てほしい」と呼びかける。
開催時間は10時30分~16時